I permanently serve you. NeroAngelo
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だってサイラスのおっさん書きたかったんだもん(´・ω・`)
でもぶっちゃけ自分の頭についてる猫耳は取りたいらしいよ!
RELAYS - リレイズ - 31 【正体】
「──で!! 何であんたの頭に猫耳なんてものがついてんですか!!」
あの後、運良く通りかかったダグラスさんのおかげで、一応大惨事にはならないで済んだ。
打撲をした研究員が数名居ただけだったらしい。それと研究室のでかいドア。直すのに2,3日くらいかかる……らしい。
しかも研究室の中まで酷いことになっていた。資料は散乱している上、フラスコやビーカーなどの破片が
中身諸共至る所に飛び散っていた。
その為、今俺達が居るのは司令室だ。このオッサンとダグラスさん、それに俺達5人が入っても余裕がある。
そして俺は今、オッサンが何者なのかどうかを問い詰めている最中だ。
「だからさっきも言っただろが……世の中にはこういう獣耳ついてる種族もあんの。で、俺はその中の一人」
「解る訳ないでしょうがいきなりそんな話されて!!」
解るか?と妙に落ち着いた様子で言ってくるオッサンに、俺は先程ソーマに食って掛かっていたラスターさん以上の勢いで言い返した。
この世の中にそんな種族があるなんて信じられない。
「もしかしてこれカチューシャなんじゃないでしょうね、これで俺達をびっくりさせて『ドッキリ大成功!』とか
言うつもりじゃないでしょうね」
俺はソファから立ち上がり、オッサンの後ろに回るとその猫耳に手を掛けた。
「いっででででぇ!! 引っ張んなクソ餓鬼!!」
「クソ餓鬼!? 俺もう17なんですけど!!」
本人が「痛い」と言っていることから、どうやらこれは本物らしい。しかもさっきから何か動いてるし。
それを確認して、俺は手を離した。
「あーいってぇ……」
「……一旦落ち着けヘメティ。軍でのコントを繰り返す気か?」
耳をさすっているオッサン以上に落ち着いたシェイド大佐の声に、やっと頭に上った血が下がってくるような気がした。
でもあのコントはほぼソーマとイーナ、それにプラスしてラスターさんのせいだと思う。
「……取り敢えずこの人は」
「あーいいぜ。名前くらいは俺が言うから」
ダグラスさんの言葉を遮り、オッサンは出された紅茶を一度啜ってから、笑顔で言った。
「俺はサイラスだ。まあオッサンでも何でもいい。『さん』もいらねぇ。それと敬語はなしな」
オッサンでも何でもいいって……本気で言ってるのか?
敬語はなし、か。目上の人間には敬語を使う、これが俺の中での規則、常識だが、彼が『敬語はなし』と言って
いるのだから、使わない方が良いだろう。
今までにもこういう人間はいた。敬語は堅苦しくて息が詰まるからやめてくれ、と。
「あ、じゃあもうオッサンでいきますね」
「良い度胸だなクソ餓鬼」
やっぱり嫌なんじゃないか。こういうところでボケてないで、普通に言えばいいものを……
っていうか何?俺クソ餓鬼で定着してる?
「この人は世界中を回っているらしくてね。ハンターみたいなことをやっているみたいなんだ」
「まあ、ただ定住すんの面倒くさくて放浪してるだけだけどな」
言われてみれば、オッサン──じゃなかった、サイラスはハンターのような格好をしている。
言われなければ解らないような格好だが。
「でも此処にいるって事は勿論、俺達と同じなんだよな?」
「そうそう。彼も同じ能力者だよ。見せてみたらどうです? オッサン」
「オイ司令官てめぇもか。さっきまでサイラスサイラス言ってたくせにオッサンか」
「冗談ですよ。どうしますか?」
冗談にしては質が悪すぎないか、それ。さっきサイラスからソーマに勝るとも劣らない殺気を感じたんだが。
人間本気になればあれくらいの殺気は出せるものだと実感した。
「てめぇらはどうしたい? それで決める」
「私はどっちでも」
「オレもイーナと同じだ」
「オレも別にどっちでも……」
「勝手にしろ」
4人は全ての判断を放棄し、俺が決めることになってしまった。
「──それじゃあ……見せて下さ」
「敬語はいらねぇっつーの」
「す、すみま……ごめん」
「よし」
何なんだこの人は……扱いづらいというか、何というか、結構謎めいた部分が多い。まだ会ってから間もないのだから仕方がないことだが。
「じゃ、行くぞ。ソファとかテーブルぶっ壊したらごめんな!」
「いや待ってそれは困るよ僕が!」
備品を壊さないでくれ、と叫ぶダグラスさんなど気にも留めず、サイラスは自分の左耳に着けていた
細長い金属の棒に細かい装飾がされている形をしたピアスに手を伸ばした。
電流が流れるような音が響き、そのピアスが発光し始める。
「──Vocare!」
声に呼応するように、光がより一層強くなった。
その眩しさに、思わず目を腕で覆う。
光が収束したのを確認してから、俺は恐る恐る腕を下ろし目を開けた。
「……おー良かった。何も壊さなかったぜ司令官!」
サイラスの手に握られているのは、先程まであったピアスではなく、ブラックシルバーを基調とした
細長い槍だった。
「槍……?」
「そ、槍。これが俺の能力。名前は『ヴォカーレ』」
名前を言うだけで発動する、と付け足して、彼は子供のように屈託なく笑った。
「──じゃあ今度はてめぇらのを見せて貰おうかな? ここの5人全員能力者だろ?」
「オレ等違いまーす」
「私一般人だし」
「オレはただの武器屋店主だし」
「オレは……大佐だが」
「あ、それじゃあ……って、ヘメ君、何で店主の人までいるの?」
一番聞かれたく無かったことを聞かれてしまった。理由を説明するのは少し面倒だな……
だが、嘘なんてつけるわけがない。正直に言うことにした。
「いや、何か一緒に行くって言い出して……」
「あー何だそんな事!! 全然大丈夫! それじゃあ3人の人はヘメ君とソーマのが終わったら
話するから、ここで待っててね!」
滅茶苦茶軽いなこの人!!今まで思っていたが、どこまで軽いんだこの人は。
「え、ちょ、ここでやるんですか!」
「当たり前だろ。ホラさっさとやれ、見せてみろ」
見せてみろ、と言われても、俺の場合見せれない理由がある。
「……俺、『常時発動型』なんだけど」
いつでも、その能力が実体化していて、能力者が死ぬまでその実体化した武器が消えない。
その代わり、自分の意志で発動したり、それを解除したり出来ない。
それが俺の闇霧ような、常時発動型だ。
サイラスはソーマと同じく、自分の意志で発動、解除ができる。
こういうのは……何だったか、確か自由開放型だった気がする。そこは後でダグラスさんに聞けばいい。
「あーそうか。んじゃいい。──オイそこの銀髪! お前の見せろ!」
──ずっと思っていたが、何て偉そうなんだ、この猫耳オッサン。あ、間違えた。サイラスだ。
「……Natus sivement,」
ソーマの低い詠唱と共に、ソーマの左手が先程の光に比べたらずっと弱い光に包まれた。
「──へぇ」
驚いたようなサイラスの声と同時に、その光が粒子となって掻き消えた。
左手には、俺がいつも見てきたのと同じ、ナトゥスが握られていた。
「身の丈以上の巨大鎌、か。似合ってるぜ」
褒め言葉なのか、それとも皮肉なのかは解らない。
でも、彼はソーマが皮肉を込めて死神と呼ばれている事を知らない筈だ。
これは本心から、『似合っている』と思い口にしたのだろう。
「……別にどうでもいい。似合っていようが居まいが、これ以外に俺の武器はない」
能力を実体化させたときに出来る武器は、自分の心によって決まるらしい。
ナトゥスは、ソーマの持つ心の闇、冷たさを象徴している気がする。
能力者は基本、自分の武器以外は扱えない。
俺がナトゥスを使えないのと同じく、ソーマは闇霧を使えない。時折例外もあるらしいが、これが基本だ。
「──それじゃ、今度はこの3人と僕が話をするってことでいいかな?」
「あ、全然大丈夫です」
俺が答えると、ダグラスさんは少し笑ってから、ソファに座ると3人と向き合った。
色々入れ忘れた設定を無理矢理ここで入れる俺←
ってかすげえええ1日に3話とかすげえええええ
でもぶっちゃけ自分の頭についてる猫耳は取りたいらしいよ!
RELAYS - リレイズ - 31 【正体】
「──で!! 何であんたの頭に猫耳なんてものがついてんですか!!」
あの後、運良く通りかかったダグラスさんのおかげで、一応大惨事にはならないで済んだ。
打撲をした研究員が数名居ただけだったらしい。それと研究室のでかいドア。直すのに2,3日くらいかかる……らしい。
しかも研究室の中まで酷いことになっていた。資料は散乱している上、フラスコやビーカーなどの破片が
中身諸共至る所に飛び散っていた。
その為、今俺達が居るのは司令室だ。このオッサンとダグラスさん、それに俺達5人が入っても余裕がある。
そして俺は今、オッサンが何者なのかどうかを問い詰めている最中だ。
「だからさっきも言っただろが……世の中にはこういう獣耳ついてる種族もあんの。で、俺はその中の一人」
「解る訳ないでしょうがいきなりそんな話されて!!」
解るか?と妙に落ち着いた様子で言ってくるオッサンに、俺は先程ソーマに食って掛かっていたラスターさん以上の勢いで言い返した。
この世の中にそんな種族があるなんて信じられない。
「もしかしてこれカチューシャなんじゃないでしょうね、これで俺達をびっくりさせて『ドッキリ大成功!』とか
言うつもりじゃないでしょうね」
俺はソファから立ち上がり、オッサンの後ろに回るとその猫耳に手を掛けた。
「いっででででぇ!! 引っ張んなクソ餓鬼!!」
「クソ餓鬼!? 俺もう17なんですけど!!」
本人が「痛い」と言っていることから、どうやらこれは本物らしい。しかもさっきから何か動いてるし。
それを確認して、俺は手を離した。
「あーいってぇ……」
「……一旦落ち着けヘメティ。軍でのコントを繰り返す気か?」
耳をさすっているオッサン以上に落ち着いたシェイド大佐の声に、やっと頭に上った血が下がってくるような気がした。
でもあのコントはほぼソーマとイーナ、それにプラスしてラスターさんのせいだと思う。
「……取り敢えずこの人は」
「あーいいぜ。名前くらいは俺が言うから」
ダグラスさんの言葉を遮り、オッサンは出された紅茶を一度啜ってから、笑顔で言った。
「俺はサイラスだ。まあオッサンでも何でもいい。『さん』もいらねぇ。それと敬語はなしな」
オッサンでも何でもいいって……本気で言ってるのか?
敬語はなし、か。目上の人間には敬語を使う、これが俺の中での規則、常識だが、彼が『敬語はなし』と言って
いるのだから、使わない方が良いだろう。
今までにもこういう人間はいた。敬語は堅苦しくて息が詰まるからやめてくれ、と。
「あ、じゃあもうオッサンでいきますね」
「良い度胸だなクソ餓鬼」
やっぱり嫌なんじゃないか。こういうところでボケてないで、普通に言えばいいものを……
っていうか何?俺クソ餓鬼で定着してる?
「この人は世界中を回っているらしくてね。ハンターみたいなことをやっているみたいなんだ」
「まあ、ただ定住すんの面倒くさくて放浪してるだけだけどな」
言われてみれば、オッサン──じゃなかった、サイラスはハンターのような格好をしている。
言われなければ解らないような格好だが。
「でも此処にいるって事は勿論、俺達と同じなんだよな?」
「そうそう。彼も同じ能力者だよ。見せてみたらどうです? オッサン」
「オイ司令官てめぇもか。さっきまでサイラスサイラス言ってたくせにオッサンか」
「冗談ですよ。どうしますか?」
冗談にしては質が悪すぎないか、それ。さっきサイラスからソーマに勝るとも劣らない殺気を感じたんだが。
人間本気になればあれくらいの殺気は出せるものだと実感した。
「てめぇらはどうしたい? それで決める」
「私はどっちでも」
「オレもイーナと同じだ」
「オレも別にどっちでも……」
「勝手にしろ」
4人は全ての判断を放棄し、俺が決めることになってしまった。
「──それじゃあ……見せて下さ」
「敬語はいらねぇっつーの」
「す、すみま……ごめん」
「よし」
何なんだこの人は……扱いづらいというか、何というか、結構謎めいた部分が多い。まだ会ってから間もないのだから仕方がないことだが。
「じゃ、行くぞ。ソファとかテーブルぶっ壊したらごめんな!」
「いや待ってそれは困るよ僕が!」
備品を壊さないでくれ、と叫ぶダグラスさんなど気にも留めず、サイラスは自分の左耳に着けていた
細長い金属の棒に細かい装飾がされている形をしたピアスに手を伸ばした。
電流が流れるような音が響き、そのピアスが発光し始める。
「──Vocare!」
声に呼応するように、光がより一層強くなった。
その眩しさに、思わず目を腕で覆う。
光が収束したのを確認してから、俺は恐る恐る腕を下ろし目を開けた。
「……おー良かった。何も壊さなかったぜ司令官!」
サイラスの手に握られているのは、先程まであったピアスではなく、ブラックシルバーを基調とした
細長い槍だった。
「槍……?」
「そ、槍。これが俺の能力。名前は『ヴォカーレ』」
名前を言うだけで発動する、と付け足して、彼は子供のように屈託なく笑った。
「──じゃあ今度はてめぇらのを見せて貰おうかな? ここの5人全員能力者だろ?」
「オレ等違いまーす」
「私一般人だし」
「オレはただの武器屋店主だし」
「オレは……大佐だが」
「あ、それじゃあ……って、ヘメ君、何で店主の人までいるの?」
一番聞かれたく無かったことを聞かれてしまった。理由を説明するのは少し面倒だな……
だが、嘘なんてつけるわけがない。正直に言うことにした。
「いや、何か一緒に行くって言い出して……」
「あー何だそんな事!! 全然大丈夫! それじゃあ3人の人はヘメ君とソーマのが終わったら
話するから、ここで待っててね!」
滅茶苦茶軽いなこの人!!今まで思っていたが、どこまで軽いんだこの人は。
「え、ちょ、ここでやるんですか!」
「当たり前だろ。ホラさっさとやれ、見せてみろ」
見せてみろ、と言われても、俺の場合見せれない理由がある。
「……俺、『常時発動型』なんだけど」
いつでも、その能力が実体化していて、能力者が死ぬまでその実体化した武器が消えない。
その代わり、自分の意志で発動したり、それを解除したり出来ない。
それが俺の闇霧ような、常時発動型だ。
サイラスはソーマと同じく、自分の意志で発動、解除ができる。
こういうのは……何だったか、確か自由開放型だった気がする。そこは後でダグラスさんに聞けばいい。
「あーそうか。んじゃいい。──オイそこの銀髪! お前の見せろ!」
──ずっと思っていたが、何て偉そうなんだ、この猫耳オッサン。あ、間違えた。サイラスだ。
「……Natus sivement,」
ソーマの低い詠唱と共に、ソーマの左手が先程の光に比べたらずっと弱い光に包まれた。
「──へぇ」
驚いたようなサイラスの声と同時に、その光が粒子となって掻き消えた。
左手には、俺がいつも見てきたのと同じ、ナトゥスが握られていた。
「身の丈以上の巨大鎌、か。似合ってるぜ」
褒め言葉なのか、それとも皮肉なのかは解らない。
でも、彼はソーマが皮肉を込めて死神と呼ばれている事を知らない筈だ。
これは本心から、『似合っている』と思い口にしたのだろう。
「……別にどうでもいい。似合っていようが居まいが、これ以外に俺の武器はない」
能力を実体化させたときに出来る武器は、自分の心によって決まるらしい。
ナトゥスは、ソーマの持つ心の闇、冷たさを象徴している気がする。
能力者は基本、自分の武器以外は扱えない。
俺がナトゥスを使えないのと同じく、ソーマは闇霧を使えない。時折例外もあるらしいが、これが基本だ。
「──それじゃ、今度はこの3人と僕が話をするってことでいいかな?」
「あ、全然大丈夫です」
俺が答えると、ダグラスさんは少し笑ってから、ソファに座ると3人と向き合った。
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職業:
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