I permanently serve you. NeroAngelo
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少しグロ?っぽい描写が入るかもしれません。
でも苦情は受けつけません。
※残酷な表現有り 苦手な方はお戻り下さい
苦情とかが怖いので少し下げます。追記に。
でも苦情は受けつけません。
※残酷な表現有り 苦手な方はお戻り下さい
苦情とかが怖いので少し下げます。追記に。
真っ白な空
真っ黒な街
そこに咲く綺麗な赫い花
この世界は、とある『遊び』の為だけに創られた世界
迷い込んだら最後
『彼』の気の済むまで
Want to return 1
俺はこの世界に来ることを望んだ?
俺は何でこの世界に居るんだ?
何でこんな事を繰り返さなきゃいけないんだ?
少年は、真っ黒なビルの外壁にもたれて、空を見上げていた。
時々何かを思い出したかのように、左手にある両刃のナイフを右手に持っている布で磨く。
その行為に、意味がないと知っていて。
少年が持っている布は、血で真っ赤に染まっていた。
勿論、ナイフも血に濡れている。
そして、例外なく──少年自身も、その小柄な体躯に似合わない赤を纏っていた。
来ていた赤いコートは、尋常ではない量の血が染み込み、より一層赤くなっている。
少年はナイフの血がこれ以上落ちないと悟り、短く溜め息を吐いた。
そのナイフをコートのポケットにしまい、少年は少し離れた場所にある『モノ』を見た。
それは、先程までちゃんと動いていたもの。
それは、先程までちゃんと叫んでいたもの。
先程まで──生きていた、人間
真っ黒な地面一帯を、無惨にも切り裂かれた腹から溢れ出る血が赤く色付けていた。
少年はその死体へと歩み寄る。
少年が足を踏み出す度、血の海が水音を立てた。
その死体の前で足を止めた少年は、何かを呟いてから、胸に手を当てた。
──自分が殺した人間への、祈りを。
少年がゆっくりと目を開けた瞬間
「何してんだ?カラッド」
突然声を掛けられ、少年──カラッドは驚いたように振り向いた。
赤髪をオールバックにしている男は、笑いながらカラッドに近付く。
「……アルディック」
アルディックと呼ばれた男は、カラッドの隣に立った。
「お前、本当に変わってるよな──普通、自分で殺した奴に黙祷なんかしないぜ?」
「……解ってる」
カラッドはアルディックにそれだけを短く返し、死体に背を向けた。
「帰るか?」
「……帰るも何も、そこしか俺とあんたの居場所なんて無いだろ」
カラッドとアルディックは、この『世界』で初めて会った人間同士だ。
そして、仲間でもある。
消え入りそうな声で要ったカラッドに、アルディックは苦笑した。
「ったく、可愛げの無い奴だなお前は!少しはプラス思考になれよ!」
アルディックはそう言うと、カラッドの頭を乱暴に撫でた。
「止めろよ、髪乱れる」
「髪の毛乱れるってお前、女じゃねぇんだから……」
カラッドは言いかけたアルディックの手を払い除け、短く切りそろえられた灰色の髪を整えると
歩く速度を速めた。
「──カラッド」
「……何」
先程とは打って変わって、真面目な声で呼び止められたカラッドは、その場で立ち止まり返事をする。
「お前、これから──大丈夫か?」
「……どういう意味だ?」
「自分の命を守る為に、他の奴を殺せるかって聞いてるんだよ」
「……必要だって、いうなら、さっきみたいに……殺る」
「嘘吐くな。出来ないだろ」
その言葉に、カラッドは絞り出すように言う。
「俺だって……」
──好き好んでこんな『世界』に来たんじゃない
それは言葉にならずに、消えた。
「──誰でもそうさ。こんな馬鹿げた『遊び』に喜んで参加してる奴なんか居ない」
カラッドの言おうとしたことが分かったのか、アルディックは言った。
その声には、微かに寂寥感があった。
「……アルディック」
「ん?ああ、何だ?」
いきなり名前を呼ばれ、アルディックは少し驚いたが、カラッドに返事を返した。
「俺等──元の世界に戻れるのか?」
その問いに、アルディックは少しの間考えた後
「──この『遊び』の『主催者』が満足するか、死ぬかすれば……な」
「……そうか」
カラッドはアルディックの答えを聞き、それだけを言うとまた歩き出した。
「お、おい待てよ!置いてくな!」
──なあ
あんたは笑うか?
俺を笑うか?
あんたの手の中で踊らされてる俺を嘲笑うか?
あんたを殺せるのはきっと、誰でもない
俺なんだろ?
小説の掲示板に書いてた小説に少し手直し入れてあげてみた。
前から言ってるカラッドとアルディックの小説だよー。
前書いた「黒薔薇」「君の手真っ赤」よりは遙かにグロくないと思うんだが。
真っ黒な街
そこに咲く綺麗な赫い花
この世界は、とある『遊び』の為だけに創られた世界
迷い込んだら最後
『彼』の気の済むまで
Want to return 1
俺はこの世界に来ることを望んだ?
俺は何でこの世界に居るんだ?
何でこんな事を繰り返さなきゃいけないんだ?
少年は、真っ黒なビルの外壁にもたれて、空を見上げていた。
時々何かを思い出したかのように、左手にある両刃のナイフを右手に持っている布で磨く。
その行為に、意味がないと知っていて。
少年が持っている布は、血で真っ赤に染まっていた。
勿論、ナイフも血に濡れている。
そして、例外なく──少年自身も、その小柄な体躯に似合わない赤を纏っていた。
来ていた赤いコートは、尋常ではない量の血が染み込み、より一層赤くなっている。
少年はナイフの血がこれ以上落ちないと悟り、短く溜め息を吐いた。
そのナイフをコートのポケットにしまい、少年は少し離れた場所にある『モノ』を見た。
それは、先程までちゃんと動いていたもの。
それは、先程までちゃんと叫んでいたもの。
先程まで──生きていた、人間
真っ黒な地面一帯を、無惨にも切り裂かれた腹から溢れ出る血が赤く色付けていた。
少年はその死体へと歩み寄る。
少年が足を踏み出す度、血の海が水音を立てた。
その死体の前で足を止めた少年は、何かを呟いてから、胸に手を当てた。
──自分が殺した人間への、祈りを。
少年がゆっくりと目を開けた瞬間
「何してんだ?カラッド」
突然声を掛けられ、少年──カラッドは驚いたように振り向いた。
赤髪をオールバックにしている男は、笑いながらカラッドに近付く。
「……アルディック」
アルディックと呼ばれた男は、カラッドの隣に立った。
「お前、本当に変わってるよな──普通、自分で殺した奴に黙祷なんかしないぜ?」
「……解ってる」
カラッドはアルディックにそれだけを短く返し、死体に背を向けた。
「帰るか?」
「……帰るも何も、そこしか俺とあんたの居場所なんて無いだろ」
カラッドとアルディックは、この『世界』で初めて会った人間同士だ。
そして、仲間でもある。
消え入りそうな声で要ったカラッドに、アルディックは苦笑した。
「ったく、可愛げの無い奴だなお前は!少しはプラス思考になれよ!」
アルディックはそう言うと、カラッドの頭を乱暴に撫でた。
「止めろよ、髪乱れる」
「髪の毛乱れるってお前、女じゃねぇんだから……」
カラッドは言いかけたアルディックの手を払い除け、短く切りそろえられた灰色の髪を整えると
歩く速度を速めた。
「──カラッド」
「……何」
先程とは打って変わって、真面目な声で呼び止められたカラッドは、その場で立ち止まり返事をする。
「お前、これから──大丈夫か?」
「……どういう意味だ?」
「自分の命を守る為に、他の奴を殺せるかって聞いてるんだよ」
「……必要だって、いうなら、さっきみたいに……殺る」
「嘘吐くな。出来ないだろ」
その言葉に、カラッドは絞り出すように言う。
「俺だって……」
──好き好んでこんな『世界』に来たんじゃない
それは言葉にならずに、消えた。
「──誰でもそうさ。こんな馬鹿げた『遊び』に喜んで参加してる奴なんか居ない」
カラッドの言おうとしたことが分かったのか、アルディックは言った。
その声には、微かに寂寥感があった。
「……アルディック」
「ん?ああ、何だ?」
いきなり名前を呼ばれ、アルディックは少し驚いたが、カラッドに返事を返した。
「俺等──元の世界に戻れるのか?」
その問いに、アルディックは少しの間考えた後
「──この『遊び』の『主催者』が満足するか、死ぬかすれば……な」
「……そうか」
カラッドはアルディックの答えを聞き、それだけを言うとまた歩き出した。
「お、おい待てよ!置いてくな!」
──なあ
あんたは笑うか?
俺を笑うか?
あんたの手の中で踊らされてる俺を嘲笑うか?
あんたを殺せるのはきっと、誰でもない
俺なんだろ?
小説の掲示板に書いてた小説に少し手直し入れてあげてみた。
前から言ってるカラッドとアルディックの小説だよー。
前書いた「黒薔薇」「君の手真っ赤」よりは遙かにグロくないと思うんだが。
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早速、拝見してま~す!
カラッドとアルディックが「この世界」に来た
理由が気になります!(^^)!
「主催者」の「遊び」に巻き込まれ中の二人が
唯一一緒にいて安心し会える仲間なんだって
伝わってきたよ(>▽<)
>「止めろよ、髪乱れる」
ここ可愛いね!!!vvv
>アルディックはそう言うと、カラッドの頭を乱暴に撫でた。
アルディックの性格が解って好きな表現ですvvv
彼は「兄さん風」なキャラなのかな?(^^*)
続き楽しみです!&夢喰もねvvv
村ポチ!
理由が気になります!(^^)!
「主催者」の「遊び」に巻き込まれ中の二人が
唯一一緒にいて安心し会える仲間なんだって
伝わってきたよ(>▽<)
>「止めろよ、髪乱れる」
ここ可愛いね!!!vvv
>アルディックはそう言うと、カラッドの頭を乱暴に撫でた。
アルディックの性格が解って好きな表現ですvvv
彼は「兄さん風」なキャラなのかな?(^^*)
続き楽しみです!&夢喰もねvvv
村ポチ!
コメント返信→凪ノ助さん
早速ありがとうございます!!ひゃっほう!!w
実はカラッドにはあるのですが、アルディックや他の人間達には
ないんですよね…
ほぼ主催者の気紛れによって選ばれるので。
カラッドにとってアルディックは…あ、ネタバレだ!!←
でもこの二人のコンビは俺も好きです^^
何ていうか、書いてて楽しいんですよねw
カラッドは髪を弄られるのが一番嫌だそうです(何
アルディックはそうですね…みんなの兄さん的な存在
っていう感じでしょうかw
リレイズにはこういう一緒に居て安心できるようなキャラが
少ない気がしたので…かといってリレイズにぽーんと放り込むと
かなり浮いている存在になってしまうという;
今更だけどアルディックとラスターの性格被っtアッー
あ、夢喰…すっかり忘れてt(最低
今日辺りにリレイズと纏めて更新しようかと思いますw
ポチありがとうございました!
実はカラッドにはあるのですが、アルディックや他の人間達には
ないんですよね…
ほぼ主催者の気紛れによって選ばれるので。
カラッドにとってアルディックは…あ、ネタバレだ!!←
でもこの二人のコンビは俺も好きです^^
何ていうか、書いてて楽しいんですよねw
カラッドは髪を弄られるのが一番嫌だそうです(何
アルディックはそうですね…みんなの兄さん的な存在
っていう感じでしょうかw
リレイズにはこういう一緒に居て安心できるようなキャラが
少ない気がしたので…かといってリレイズにぽーんと放り込むと
かなり浮いている存在になってしまうという;
今更だけどアルディックとラスターの性格被っtアッー
あ、夢喰…すっかり忘れてt(最低
今日辺りにリレイズと纏めて更新しようかと思いますw
ポチありがとうございました!
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赤闇銀羽
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性別:
非公開
職業:
ソルジャー1st
趣味:
妄想!
自己紹介:
こちらは更新凍結しました
サイトにて活動中。
手描きブログ。
FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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