I permanently serve you. NeroAngelo
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もういいや、更新できる方から更新するwww
RELAYS - リレイズ - 4 【天然】
俺に注がれる視線は、鋭く尖っている。
疑っている眼だ。
完全に、バレている。
「え……いや……」
俺はイーナにまともな返事が返せなかった。
ここで変に言っても墓穴を掘る可能性の方が高い。滅茶苦茶高い。
──どうする……どうすればいい──!?
時間稼ぎはできないと言っていい。
俺が考えていると、イーナが不意に口を開いた。
「……解った」
その一言に、俺は固まった。
良くて拘束、悪くて──殺されるのも覚悟した。
イーナは次の言葉を続けた。
「あんた観光でしょ?」
「……はい?」
……今観光って言ったよね、こいつ。
「だから、観光にきたんでしょ?で、地図無くして迷子になっちゃったと」
──こいつ、天然か!?
でもこれは俺にとって好都合だ。
このまま観光で突き通す。それが得策だろう。
だが、それにも少し無理があった。
俺の傍の壁には、俺の武器──日本刀が立て掛けてある。
普通の観光客が、日本刀なんて持ち歩くわけがない。
またも俺は窮地に追い込まれた。
「え、えっとこれは」
「そんでこの刀は護身用と!」
──天然でありがとう!!
「そうなんだよな〜。俺の『友達』ともはぐれちまったしな〜」
勿論友達というのはソーマ。
これがソーマにバレたら、確実に八つ裂きにされるであろう台詞を。
ごめん、ソーマ。
「あ、じゃあさ!」
「何だ?」
「私があんたの友達の所まで案内してあげる!」
それは凄いありがたい。
ありがたい……けど……
「いやいい!大丈夫!!」
「遠慮しないで!」
遠慮します。
敵側の人間と一緒に居るところをソーマに見られたら、俺もイーナも危ない。
相手がせめてソーマじゃなかったら少しは楽なんだけれど。
だが俺のそんな気持ちも知らず、イーナは俺を置いて歩き出した。
「ちょ、待てよ!」
「早くしないと夜になるし、時間もったいないじゃん?」
「そうだけど!その考えは俺も同意!」
でもお前の命が危ないんだよ!あと俺の。
心の中でそう叫ぶが、イーナに直接言う勇気は全く無い。
「いや、俺の友達冷たそうに見えてかなり血の気高いからお前、死ぬぞ」
「そんな大袈裟な〜」
「本当だっつの!!」
冗談だと笑い飛ばしたイーナに俺は必死で伝える。
天然ありがとう!は撤回することにする。
「だから本当に──」
俺がもう一度口を開いたとき、俺の正面──つまりイーナの背後から何か、
足音のような音が聞こえた。
規則的な感覚で、同じ音程で。
こんな音を立てながら歩く奴なんか、俺が知ってる奴では1人しかいない。
その足音に重なるようにして聞こえる金属音も。
こんな音を立てるのは一つしかない。
……来ちゃったよ。
ソーマご本人が。
ソーマはああ見えて腹黒で鬼畜でドSで血の気多いです。
キレると手が付けられないという\(^o^)/
RELAYS - リレイズ - 4 【天然】
俺に注がれる視線は、鋭く尖っている。
疑っている眼だ。
完全に、バレている。
「え……いや……」
俺はイーナにまともな返事が返せなかった。
ここで変に言っても墓穴を掘る可能性の方が高い。滅茶苦茶高い。
──どうする……どうすればいい──!?
時間稼ぎはできないと言っていい。
俺が考えていると、イーナが不意に口を開いた。
「……解った」
その一言に、俺は固まった。
良くて拘束、悪くて──殺されるのも覚悟した。
イーナは次の言葉を続けた。
「あんた観光でしょ?」
「……はい?」
……今観光って言ったよね、こいつ。
「だから、観光にきたんでしょ?で、地図無くして迷子になっちゃったと」
──こいつ、天然か!?
でもこれは俺にとって好都合だ。
このまま観光で突き通す。それが得策だろう。
だが、それにも少し無理があった。
俺の傍の壁には、俺の武器──日本刀が立て掛けてある。
普通の観光客が、日本刀なんて持ち歩くわけがない。
またも俺は窮地に追い込まれた。
「え、えっとこれは」
「そんでこの刀は護身用と!」
──天然でありがとう!!
「そうなんだよな〜。俺の『友達』ともはぐれちまったしな〜」
勿論友達というのはソーマ。
これがソーマにバレたら、確実に八つ裂きにされるであろう台詞を。
ごめん、ソーマ。
「あ、じゃあさ!」
「何だ?」
「私があんたの友達の所まで案内してあげる!」
それは凄いありがたい。
ありがたい……けど……
「いやいい!大丈夫!!」
「遠慮しないで!」
遠慮します。
敵側の人間と一緒に居るところをソーマに見られたら、俺もイーナも危ない。
相手がせめてソーマじゃなかったら少しは楽なんだけれど。
だが俺のそんな気持ちも知らず、イーナは俺を置いて歩き出した。
「ちょ、待てよ!」
「早くしないと夜になるし、時間もったいないじゃん?」
「そうだけど!その考えは俺も同意!」
でもお前の命が危ないんだよ!あと俺の。
心の中でそう叫ぶが、イーナに直接言う勇気は全く無い。
「いや、俺の友達冷たそうに見えてかなり血の気高いからお前、死ぬぞ」
「そんな大袈裟な〜」
「本当だっつの!!」
冗談だと笑い飛ばしたイーナに俺は必死で伝える。
天然ありがとう!は撤回することにする。
「だから本当に──」
俺がもう一度口を開いたとき、俺の正面──つまりイーナの背後から何か、
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規則的な感覚で、同じ音程で。
こんな音を立てながら歩く奴なんか、俺が知ってる奴では1人しかいない。
その足音に重なるようにして聞こえる金属音も。
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赤闇銀羽
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非公開
職業:
ソルジャー1st
趣味:
妄想!
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こちらは更新凍結しました
サイトにて活動中。
手描きブログ。
FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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