I permanently serve you. NeroAngelo
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悔しいから書き直してやるんだからねっ!!
今回は造語サイトにお世話になりました^p^
ソーマの呪文とかはほぼ全部それから。
RELAYS - リレイズ - 24 【対決】
「……全く何でこんな事に……」
俺達は、軍敷地内にある訓練場に来ていた。
その中央辺りには、ソーマとイーナが自分の武器を持って睨み合っている。
俺が機関のことを説明して、自分達のことを説明して、それで終わりかと思ったら今度は『自分もその機関に入れるのか』ときた。
それに対してソーマが言い方は悪いが答えたら『力があるのかどうか試してみるか』。
イーナは本当に怖いもの知らずとしか言えない。
「おい嬢ちゃん!! マジでやめろって!! 死にたいのか!!」
「だーから大丈夫だって!」
ラスターさんは部屋を出る前からずっと止めてはいるのだが、イーナはそれに対して大丈夫とばかり言っている。
「……さて、もう周りなんて気にしないでさっさと始めない?」
「いや少しは気にしてくれ! 俺達だって居るんだから!」
こっちにまで戦闘が飛び火してきたらと考えると気が気ではない。まあどちらも銃等の遠距離武器は持っていないから流れ弾の心配はないとは思うが。
……若干一名、飛び道具を持っている人が居ますけどね。これはほぼ外すことは無いから
大丈夫だろうか。
そんな俺の願いも届かず、イーナは既にソーマに向かって跳躍していた。
ソーマはナトゥスを自分の眼前に構える。
そのまま鎖鎌を振り下ろすのかと思ったが、イーナはナトゥスの柄に足を掛け更に高く跳んだ。
「足場作ってくれてありがと! あんたならそう来ると思ってた!」
頭上で楽しそうに言うイーナの存在を確認し、ソーマはナトゥスを下ろしながら不機嫌そうに舌打ちすると右手を掲げた。
「Lump oficle,」
短い詠唱の直後に生成された氷柱を、躊躇いなくイーナに射出した。
「うわっ!」
それを鎖鎌で防いだイーナは着地し、後ろに跳んで間合いを取った。
「そういえば魔法も使えるんだっけ……忘れてた」
服に付いている鎖鎌で防いだ際に砕け散った氷柱の欠片を払い落とす。
ソーマは微かに笑い、姿を消した。
イーナは即座に鎖鎌を構え辺りを見回すが、どこにも姿は見えない。
「上だ、イーナ!!」
見上げると、ソーマがナトゥスを振り下ろそうとしていた。
それを鎖鎌で受け止め、弾き返す。
「やっぱり力はあんたの方が上なのね。まっ、当たり前か」
鎖鎌を自分の腰にしまい込んだ後、イーナは腰エプロンのポケットから何か小さめの物体を取り出した。
「でもさ、いくらあんたでも……こういうのは防げないんじゃない!?」
得意気に口元を歪めながら言い、物体から何かピンらしき物を引き抜くと、それをソーマに向かって投げ付ける。
「な……まさかあれは……」
シェイド大佐が驚いたように口を開いた瞬間、その物体が爆発した。
「兄サン! まさかアレ──」
「ああ、恐らく手榴弾……それではなくても何らかの爆発物だろう」
「悠長に構えてる場合じゃない! ソーマ!!」
幾らソーマでも、あれは防げない。もろに爆発を受けてしまっている。
「イーナ! 幾ら何でもこれはないだろ!」
「っつーか嬢ちゃん、一般人のくせに何でこんなモン持ってやがる!!」
俺がイーナに駆け寄ろうとした時、未だに立ち上っていた爆煙が一瞬にしてかき消えた。
「──Vifense,」
片膝をついているソーマは、全くの無傷だった。
立ち上がったその足下には、青白い光で魔法陣が描かれている。
「防御魔法!?」
ソーマが攻撃魔法以外を使えるなんて思っていなかった。
俺はそれしか見たことがなかったから。攻撃魔法、それも氷属性のみ。
さすが機関内一の魔力を持つだけある。
イーナはというと、ソーマが無傷だったことに驚いているのか何なのか立ち尽くしたまま微動だにしない。
「どうした、かかってこないのか?」
いつも通りの無表情で淡々と言っているが、それは明らかに挑発だった。
言っている本人はそう感じていないのだろうが、俺にはそう聞こえて仕方がない。
「二人とももう止めろ! こんなのやってたって意味無いだろ!」
ソーマに魔力が残っている限り、イーナがあいつに傷を負わせる事は不可能に近い。
かといってソーマの魔力が尽きるのを待っていてはイーナの体力が持たない。
それ以前に、ソーマの魔力がどれ程あるのかすら解らない。すぐに尽きるかもしれないし、多すぎて尽きる頃には日が暮れるかもしれない。
それを考えれば、こんな事無意味以外の何物でもないのだ。
「じゃあどうしろっていうの!? 私だって……私だって戦える!!」
自分だって無力じゃない、自分だって戦えるのだ。彼女の瞳からはその意志が強く感じられた。
それを照明したくて、イーナは言っているのだろう。
俺は近付き溜め息を吐くと、口を開いた。
「……解ったよ」
元はと言えば、機関に入れるか入れないかだったのだ。それをソーマが力のない人間云々言ったから話がややこしくなっただけで、本題は単純なこと。
「機関の司令官辺りに聞いてみる。イーナが入れるのか入れないのか。それでいいんだろ?
見た所、イーナも一般人よりは戦えるみたいだし。そう思えないのは相手が相手だからだ」
今回は本当に相手が悪かった。それだけのことだ。
ソーマに勝てる人間なんてそうそう居ない。そんな気がする。
「だからイーナも鎖鎌を下ろしてくれ。ソーマもそれしまえって」
ソーマは俺を一瞥すると
「……Relickle,」
そう唱えると、ソーマの手の中にあったナトゥスは空気に融けるようにして消えていった。
今のが『能力解除』の呪文なのか。
「別にこんなことしなくても、聞けばすぐに分かる話だっていうのに……」
「え、じゃあ私がやったことって全部無駄だったって訳?」
「……そうなるな」
「馬鹿あ!! どうして最初に教えてくれなかったのよ!!」
イーナは鎖鎌を持っていない左手で俺の胸倉を掴んできた。
「言ったってどうせ聞きやしなかっただろ! それにこれはお前がソーマの話を聞いて勝手に勘違いしただけだからな!?」
「そんなの解らないでしょ!!」
絶対聞きやしないって。俺は自信を持って言える。あの状況でイーナにこんな事言ったって聞かない。
「──まあこれで怪我しなくても済んだんだからいいだろ? さっさと戻ろうぜ、部屋」
「イーナ、後であの爆発物のことについても話を聞かせて貰うぞ」
ラスターさんとシェイド大佐は続けて言い、訓練場を出て行こうとしていた。
「あ、ちょっと待ってよ!! また話聞かれるのー!?」
叫びながら追いかけるイーナの背中を見ながら、俺は隣に来ていたソーマに問い掛ける。
「……お前ちゃんと手加減してただろ?」
ソーマが本気で戦ったのなら、始まって数分も経たない内にイーナは──死んでいた。
彼女が無傷で居られたのは、ソーマが手加減していたからに他ならない。
「知らんな。運がよかっただけだろう」
そう一蹴すると、ソーマは歩く足を速めた。
「お、おい待てよ! 皆で俺を置いていくつもりか!!」
俺は叫ぶと、少し遠くに見える四人の影を焦って追いかけた。
ソーマはツンデレなんだ多分。
何ていうか、ツンデレだと思うんだ。ツンデレ。可愛いじゃないかツンデレ。
今回は造語サイトにお世話になりました^p^
ソーマの呪文とかはほぼ全部それから。
RELAYS - リレイズ - 24 【対決】
「……全く何でこんな事に……」
俺達は、軍敷地内にある訓練場に来ていた。
その中央辺りには、ソーマとイーナが自分の武器を持って睨み合っている。
俺が機関のことを説明して、自分達のことを説明して、それで終わりかと思ったら今度は『自分もその機関に入れるのか』ときた。
それに対してソーマが言い方は悪いが答えたら『力があるのかどうか試してみるか』。
イーナは本当に怖いもの知らずとしか言えない。
「おい嬢ちゃん!! マジでやめろって!! 死にたいのか!!」
「だーから大丈夫だって!」
ラスターさんは部屋を出る前からずっと止めてはいるのだが、イーナはそれに対して大丈夫とばかり言っている。
「……さて、もう周りなんて気にしないでさっさと始めない?」
「いや少しは気にしてくれ! 俺達だって居るんだから!」
こっちにまで戦闘が飛び火してきたらと考えると気が気ではない。まあどちらも銃等の遠距離武器は持っていないから流れ弾の心配はないとは思うが。
……若干一名、飛び道具を持っている人が居ますけどね。これはほぼ外すことは無いから
大丈夫だろうか。
そんな俺の願いも届かず、イーナは既にソーマに向かって跳躍していた。
ソーマはナトゥスを自分の眼前に構える。
そのまま鎖鎌を振り下ろすのかと思ったが、イーナはナトゥスの柄に足を掛け更に高く跳んだ。
「足場作ってくれてありがと! あんたならそう来ると思ってた!」
頭上で楽しそうに言うイーナの存在を確認し、ソーマはナトゥスを下ろしながら不機嫌そうに舌打ちすると右手を掲げた。
「Lump oficle,」
短い詠唱の直後に生成された氷柱を、躊躇いなくイーナに射出した。
「うわっ!」
それを鎖鎌で防いだイーナは着地し、後ろに跳んで間合いを取った。
「そういえば魔法も使えるんだっけ……忘れてた」
服に付いている鎖鎌で防いだ際に砕け散った氷柱の欠片を払い落とす。
ソーマは微かに笑い、姿を消した。
イーナは即座に鎖鎌を構え辺りを見回すが、どこにも姿は見えない。
「上だ、イーナ!!」
見上げると、ソーマがナトゥスを振り下ろそうとしていた。
それを鎖鎌で受け止め、弾き返す。
「やっぱり力はあんたの方が上なのね。まっ、当たり前か」
鎖鎌を自分の腰にしまい込んだ後、イーナは腰エプロンのポケットから何か小さめの物体を取り出した。
「でもさ、いくらあんたでも……こういうのは防げないんじゃない!?」
得意気に口元を歪めながら言い、物体から何かピンらしき物を引き抜くと、それをソーマに向かって投げ付ける。
「な……まさかあれは……」
シェイド大佐が驚いたように口を開いた瞬間、その物体が爆発した。
「兄サン! まさかアレ──」
「ああ、恐らく手榴弾……それではなくても何らかの爆発物だろう」
「悠長に構えてる場合じゃない! ソーマ!!」
幾らソーマでも、あれは防げない。もろに爆発を受けてしまっている。
「イーナ! 幾ら何でもこれはないだろ!」
「っつーか嬢ちゃん、一般人のくせに何でこんなモン持ってやがる!!」
俺がイーナに駆け寄ろうとした時、未だに立ち上っていた爆煙が一瞬にしてかき消えた。
「──Vifense,」
片膝をついているソーマは、全くの無傷だった。
立ち上がったその足下には、青白い光で魔法陣が描かれている。
「防御魔法!?」
ソーマが攻撃魔法以外を使えるなんて思っていなかった。
俺はそれしか見たことがなかったから。攻撃魔法、それも氷属性のみ。
さすが機関内一の魔力を持つだけある。
イーナはというと、ソーマが無傷だったことに驚いているのか何なのか立ち尽くしたまま微動だにしない。
「どうした、かかってこないのか?」
いつも通りの無表情で淡々と言っているが、それは明らかに挑発だった。
言っている本人はそう感じていないのだろうが、俺にはそう聞こえて仕方がない。
「二人とももう止めろ! こんなのやってたって意味無いだろ!」
ソーマに魔力が残っている限り、イーナがあいつに傷を負わせる事は不可能に近い。
かといってソーマの魔力が尽きるのを待っていてはイーナの体力が持たない。
それ以前に、ソーマの魔力がどれ程あるのかすら解らない。すぐに尽きるかもしれないし、多すぎて尽きる頃には日が暮れるかもしれない。
それを考えれば、こんな事無意味以外の何物でもないのだ。
「じゃあどうしろっていうの!? 私だって……私だって戦える!!」
自分だって無力じゃない、自分だって戦えるのだ。彼女の瞳からはその意志が強く感じられた。
それを照明したくて、イーナは言っているのだろう。
俺は近付き溜め息を吐くと、口を開いた。
「……解ったよ」
元はと言えば、機関に入れるか入れないかだったのだ。それをソーマが力のない人間云々言ったから話がややこしくなっただけで、本題は単純なこと。
「機関の司令官辺りに聞いてみる。イーナが入れるのか入れないのか。それでいいんだろ?
見た所、イーナも一般人よりは戦えるみたいだし。そう思えないのは相手が相手だからだ」
今回は本当に相手が悪かった。それだけのことだ。
ソーマに勝てる人間なんてそうそう居ない。そんな気がする。
「だからイーナも鎖鎌を下ろしてくれ。ソーマもそれしまえって」
ソーマは俺を一瞥すると
「……Relickle,」
そう唱えると、ソーマの手の中にあったナトゥスは空気に融けるようにして消えていった。
今のが『能力解除』の呪文なのか。
「別にこんなことしなくても、聞けばすぐに分かる話だっていうのに……」
「え、じゃあ私がやったことって全部無駄だったって訳?」
「……そうなるな」
「馬鹿あ!! どうして最初に教えてくれなかったのよ!!」
イーナは鎖鎌を持っていない左手で俺の胸倉を掴んできた。
「言ったってどうせ聞きやしなかっただろ! それにこれはお前がソーマの話を聞いて勝手に勘違いしただけだからな!?」
「そんなの解らないでしょ!!」
絶対聞きやしないって。俺は自信を持って言える。あの状況でイーナにこんな事言ったって聞かない。
「──まあこれで怪我しなくても済んだんだからいいだろ? さっさと戻ろうぜ、部屋」
「イーナ、後であの爆発物のことについても話を聞かせて貰うぞ」
ラスターさんとシェイド大佐は続けて言い、訓練場を出て行こうとしていた。
「あ、ちょっと待ってよ!! また話聞かれるのー!?」
叫びながら追いかけるイーナの背中を見ながら、俺は隣に来ていたソーマに問い掛ける。
「……お前ちゃんと手加減してただろ?」
ソーマが本気で戦ったのなら、始まって数分も経たない内にイーナは──死んでいた。
彼女が無傷で居られたのは、ソーマが手加減していたからに他ならない。
「知らんな。運がよかっただけだろう」
そう一蹴すると、ソーマは歩く足を速めた。
「お、おい待てよ! 皆で俺を置いていくつもりか!!」
俺は叫ぶと、少し遠くに見える四人の影を焦って追いかけた。
ソーマはツンデレなんだ多分。
何ていうか、ツンデレだと思うんだ。ツンデレ。可愛いじゃないかツンデレ。
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FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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