I permanently serve you. NeroAngelo
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こっから先はR指定だ!!
意味通じるよね!
残酷な表現あるかもしんない!いやあるかな。
マジで注意です。マジで。苦情は言わないでね!
手ブロいったり絵チャしてたらこんな時間だぜ。
12時間かかったとか嘘だ!!信じない!!
意味通じるよね!
残酷な表現あるかもしんない!いやあるかな。
マジで注意です。マジで。苦情は言わないでね!
手ブロいったり絵チャしてたらこんな時間だぜ。
12時間かかったとか嘘だ!!信じない!!
自分の存在が惜しくても
今この剣を突き立てれば
全部終わってくれるんだ
だったら、僕がすることなんて、最初から決まってる。
Want to return 6
「ほらほらどうしたの? さっきから逃げてばっかりじゃないか」
努哉は楽しそうに、自分に背を向けているカラッドの背中にロングソードを振るった。
カラッドの着ていた赤いコートは所々が剣劇で切れ、あちこちに血が滲んでいる。
「クソッ……!」
息を切れさせながら悪態を付くと、背中に括り付けてあった数本のナイフの内一本を努哉に向かって投げ付けた。
「甘いよ。──いい? ナイフを投げるときはこうするんだ」
余裕そうな笑みを浮かべながらナイフを何のことでもないように弾き飛ばすと、地面に落ちたナイフを拾い上げる。
一度指先で弄んでから、努哉はカラッドに向かってナイフを投げ返した。
カラッド自身が投げるより遙かに速いそれは、回避しきれなかったカラッドの左腕を切り裂いた。
「痛ッ!」
左腕の傷に手を当てると、そこから流れる温かな血が手を濡らした。
「……君さぁ、良くこんな感じで今まで生きて来れたね……君が殺した奴等は、本当に弱かったのか──ま、誰が死のうが生きようが、他の人の事なんてどうでもいいんだけどね」
地面に膝を付いているカラッドを嘲笑うように口元を歪めた努哉はそう言うと、ロングソードをカラッドの首に突き付けた。
「それじゃあね、小さな参加者さん」
まるで子供に言い聞かせるかのような声音で努哉は告げ、ロングソードを振り翳した。
カラッドは無意識に、目をきつく閉じる。
それと同時に、辺りに甲高い銃声が響き渡った。遅れて、何か金属製の重量がある物が落ちる音も。
ゆっくりと目を開くと、目の前には右手の甲から血を吹き出して痛みで顔を歪めている努哉が居た。
「よかった……間に合ったみたいだな? 気をつけろよ、カラッド」
声のした方を見ると、いつも通りの笑みを浮かべたアルディックが銃口から細く煙が出ているショットガンを構えたままで立っていた。
「アルディック……あいつは……?」
「え、スーツのお兄さん、行峯を殺したの?」
妙にどこか小馬鹿にするような笑いを含んだ声で、努哉はアルディックに問い掛ける。
「さぁ、どうだかな? そんなに仲間が気になるなら見てこいよ。アッチだ」
自分の背後を指差すアルディックは、言い終わってから左手を見て「やっぱり痛いな」と呟いた。
サーベルを直接手で受け止めたのだからかなり深い傷になっている。しかもただ血を拭き取って包帯を巻いただけなのだから、痛むのも当然の事だった。
「ふーん……まあ別にいいよ」
努哉の言葉は『行峯は死なないって信じてる』という信頼の言葉にも『行峯が死のうが別にどうでもいい』という残忍な言葉にも聞こえた。
「さて、これで本当に二対一だぜ? どうする?」
カラッドを起き上がらせながら、不敵に笑ってアルディックは言った。
「二対一っていうのもあんまり無くて面白いじゃないか。二人で掛かってきたらどう?」
あからさまな挑発だった。
カラッドとアルディックが二人で掛かってきても殺されないという自信が、その言葉から解る。
「……挑発に乗るつもりはないけどな……」
「でもお前は、殺らなきゃならないんでね!」
言い終わると、二人は努哉を挟み撃ちにするようにして飛び掛かった。
アルディックの持つショットガンの銃口が、行峯の頭に狙いを定める。
その瞬間、三人の背後から足音が聞こえた。
カラッドは弾かれるようにして、そちらを見る。
「っ、あんた……!?」
「オイ!?」
カラッドとアルディックの驚愕の声と同時に、努哉の左胸から刃物の切っ先が見えた。
「──え?」
徐々に広がっていく赤い染みを見て、努哉は困惑したように声を上げた。
「……僕……前に、言いましたよね……『絶対に殺したい相手が居る』って……」
震える声で独り言のように言う行峯の手に握られているサーベルは、背中から努哉の心臓を貫いていた。
「行、峯」
「それ、誰か……今ここで教えてあげますよ」
言いながら、サーベルを引き抜く。
「僕がずっとこの世界に来てから殺したかったのは──あんただ!!」
行峯はサーベルを一度持ち直すと、努哉の右肩から左の腰にかけて振り下ろした。
一瞬見えた努哉の表情は、信じられないというようで。
努哉はその場に力無く倒れ、辺りを血飛沫で汚した。
その血で汚れたサーベルを血払いし、行峯は手を下ろした。
「……お前、どうして……!?」
「さっきの言葉の通り、ですよ。それ以上の意味もそれ以下の意味も……ありません」
「そうじゃない!」
冷静に淡々と告げる行峯に、アルディックは声を荒げた。
「お前、ペアの相手を殺したんだぞ!? それが何を指すのか……解ってんだろ!」
「勿論。解ってます。……僕はもうすぐ、消えるんですよね」
この世界で、自分とペアの相手が死んだ場合、その後は二つに分かれる。
一つは『相手が他の人間に殺されてしまった場合』。その場合、ペアで生き残った人間はまた新しいペアを組まされる。
だが、『自分の手でペアの相手を殺した場合』はそうはいかない。
そのまま、何もなかったかのように、泡のように消えてしまう。
今の行峯の状態が、それだ。後数分もせずに、この世界から消滅する。
「あんたは、これで良かったのか?」
「ええ。ずっとあの人に振り回されるより何倍もマシですから。後悔なんてありませんよ」
カラッドに寂しそうに微笑んだ行峯は、答えながらサーベルを鞘の中に戻した。
「──そろそろ、ですかね」
呟いた瞬間、行峯の身体が発光し始めた。
カラッドもアルディックも、その消滅の話は知っていた。だが直接この目で見ることは初めてだった。
「敵である筈の僕が言うのもおかしな話ですが……二人とも、生き延びてくださいね」
「……当たり前だろ? 俺等が負けるわけねぇって」
「そうですね。それじゃあ……さようなら」
別れの言葉を口にした時、行峯の身体から発せられる光が強くなる。
耐えきれず、カラッドとアルディックは腕で目を覆った。
光が収まった頃を見計らって、腕を下ろしゆっくりと目を開く。
そこにはもう、行峯は立っていなかった。
二人とも互いに何も言えずに、その場に立ち尽くしていた。
ただ胸を占めているのは、理不尽なこの世界の理不尽なルールに対しての憤り、それだけで。
今この剣を突き立てれば
全部終わってくれるんだ
だったら、僕がすることなんて、最初から決まってる。
Want to return 6
「ほらほらどうしたの? さっきから逃げてばっかりじゃないか」
努哉は楽しそうに、自分に背を向けているカラッドの背中にロングソードを振るった。
カラッドの着ていた赤いコートは所々が剣劇で切れ、あちこちに血が滲んでいる。
「クソッ……!」
息を切れさせながら悪態を付くと、背中に括り付けてあった数本のナイフの内一本を努哉に向かって投げ付けた。
「甘いよ。──いい? ナイフを投げるときはこうするんだ」
余裕そうな笑みを浮かべながらナイフを何のことでもないように弾き飛ばすと、地面に落ちたナイフを拾い上げる。
一度指先で弄んでから、努哉はカラッドに向かってナイフを投げ返した。
カラッド自身が投げるより遙かに速いそれは、回避しきれなかったカラッドの左腕を切り裂いた。
「痛ッ!」
左腕の傷に手を当てると、そこから流れる温かな血が手を濡らした。
「……君さぁ、良くこんな感じで今まで生きて来れたね……君が殺した奴等は、本当に弱かったのか──ま、誰が死のうが生きようが、他の人の事なんてどうでもいいんだけどね」
地面に膝を付いているカラッドを嘲笑うように口元を歪めた努哉はそう言うと、ロングソードをカラッドの首に突き付けた。
「それじゃあね、小さな参加者さん」
まるで子供に言い聞かせるかのような声音で努哉は告げ、ロングソードを振り翳した。
カラッドは無意識に、目をきつく閉じる。
それと同時に、辺りに甲高い銃声が響き渡った。遅れて、何か金属製の重量がある物が落ちる音も。
ゆっくりと目を開くと、目の前には右手の甲から血を吹き出して痛みで顔を歪めている努哉が居た。
「よかった……間に合ったみたいだな? 気をつけろよ、カラッド」
声のした方を見ると、いつも通りの笑みを浮かべたアルディックが銃口から細く煙が出ているショットガンを構えたままで立っていた。
「アルディック……あいつは……?」
「え、スーツのお兄さん、行峯を殺したの?」
妙にどこか小馬鹿にするような笑いを含んだ声で、努哉はアルディックに問い掛ける。
「さぁ、どうだかな? そんなに仲間が気になるなら見てこいよ。アッチだ」
自分の背後を指差すアルディックは、言い終わってから左手を見て「やっぱり痛いな」と呟いた。
サーベルを直接手で受け止めたのだからかなり深い傷になっている。しかもただ血を拭き取って包帯を巻いただけなのだから、痛むのも当然の事だった。
「ふーん……まあ別にいいよ」
努哉の言葉は『行峯は死なないって信じてる』という信頼の言葉にも『行峯が死のうが別にどうでもいい』という残忍な言葉にも聞こえた。
「さて、これで本当に二対一だぜ? どうする?」
カラッドを起き上がらせながら、不敵に笑ってアルディックは言った。
「二対一っていうのもあんまり無くて面白いじゃないか。二人で掛かってきたらどう?」
あからさまな挑発だった。
カラッドとアルディックが二人で掛かってきても殺されないという自信が、その言葉から解る。
「……挑発に乗るつもりはないけどな……」
「でもお前は、殺らなきゃならないんでね!」
言い終わると、二人は努哉を挟み撃ちにするようにして飛び掛かった。
アルディックの持つショットガンの銃口が、行峯の頭に狙いを定める。
その瞬間、三人の背後から足音が聞こえた。
カラッドは弾かれるようにして、そちらを見る。
「っ、あんた……!?」
「オイ!?」
カラッドとアルディックの驚愕の声と同時に、努哉の左胸から刃物の切っ先が見えた。
「──え?」
徐々に広がっていく赤い染みを見て、努哉は困惑したように声を上げた。
「……僕……前に、言いましたよね……『絶対に殺したい相手が居る』って……」
震える声で独り言のように言う行峯の手に握られているサーベルは、背中から努哉の心臓を貫いていた。
「行、峯」
「それ、誰か……今ここで教えてあげますよ」
言いながら、サーベルを引き抜く。
「僕がずっとこの世界に来てから殺したかったのは──あんただ!!」
行峯はサーベルを一度持ち直すと、努哉の右肩から左の腰にかけて振り下ろした。
一瞬見えた努哉の表情は、信じられないというようで。
努哉はその場に力無く倒れ、辺りを血飛沫で汚した。
その血で汚れたサーベルを血払いし、行峯は手を下ろした。
「……お前、どうして……!?」
「さっきの言葉の通り、ですよ。それ以上の意味もそれ以下の意味も……ありません」
「そうじゃない!」
冷静に淡々と告げる行峯に、アルディックは声を荒げた。
「お前、ペアの相手を殺したんだぞ!? それが何を指すのか……解ってんだろ!」
「勿論。解ってます。……僕はもうすぐ、消えるんですよね」
この世界で、自分とペアの相手が死んだ場合、その後は二つに分かれる。
一つは『相手が他の人間に殺されてしまった場合』。その場合、ペアで生き残った人間はまた新しいペアを組まされる。
だが、『自分の手でペアの相手を殺した場合』はそうはいかない。
そのまま、何もなかったかのように、泡のように消えてしまう。
今の行峯の状態が、それだ。後数分もせずに、この世界から消滅する。
「あんたは、これで良かったのか?」
「ええ。ずっとあの人に振り回されるより何倍もマシですから。後悔なんてありませんよ」
カラッドに寂しそうに微笑んだ行峯は、答えながらサーベルを鞘の中に戻した。
「──そろそろ、ですかね」
呟いた瞬間、行峯の身体が発光し始めた。
カラッドもアルディックも、その消滅の話は知っていた。だが直接この目で見ることは初めてだった。
「敵である筈の僕が言うのもおかしな話ですが……二人とも、生き延びてくださいね」
「……当たり前だろ? 俺等が負けるわけねぇって」
「そうですね。それじゃあ……さようなら」
別れの言葉を口にした時、行峯の身体から発せられる光が強くなる。
耐えきれず、カラッドとアルディックは腕で目を覆った。
光が収まった頃を見計らって、腕を下ろしゆっくりと目を開く。
そこにはもう、行峯は立っていなかった。
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ただ胸を占めているのは、理不尽なこの世界の理不尽なルールに対しての憤り、それだけで。
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こちらは更新凍結しました
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手描きブログ。
FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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