I permanently serve you. NeroAngelo
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ここまで進んだのって奇跡じゃね?←
新しい奴出てくるよー。ベネトナシュって10月22日の誕生日星で面倒見の良さって星言葉らしい。
そして間違えた、36じゃなくて37だった\(^o^)/
RELAYS - リレイズ - 37 【束の間】
サイラスとファンデヴの二人と別れた俺は、まず自室に戻ってきていた。
長く続いている廊下の一番端、そこが俺の部屋だ。隣は何故か物置になっている。
以前その部屋を使っていた能力者が、『もうあの部屋は要らないから物置にでもしてくれ』と言ったらしい。
何も物置にしなくても、整理整頓して掃除をすればまだ使えるだろうに。何で物置という選択肢を選んだのか。
それに従うダグラスさん達もダグラスさん達だ。そこは反論するべきじゃなかったのか。
堂々と『物置』なんてプレートが貼られているドアを見てそんな事を思い出しながら、自分の名前が書かれているドアを開け、室内に入る。
俺の部屋は白が基調となっている。一見すれば病室にも見えるかもしれない。ベッドだって白い。
カーテンの色も白だ。遮光性は別に必要ない。日の光を浴びるのは結構好きだ。
別に他の色が嫌いという訳ではない。現に俺の服装なんて灰色のシャツに赤いズボンに黒ブーツだ。
ただ、何となく白で統一したかった、というだけで、はっきりとした理由はない。
クローゼットにベッド、テーブル、椅子、その他にも、生活するための家具は置いてある。
ただ一つ、本棚だけは置いていない。読書が苦手で本を読まないのだから、置いても意味がない。
俺はベッドに歩み寄り、急いで出てきた割には案外整ったままのシーツの上から枕をどけた。
「あー……やっぱり忘れてたか」
枕のすぐ下から出てきた赤と黒の携帯電話を手に取り、俺は安堵の溜息を漏らした。
「まああれか、落とさなかっただけマシか……」
忘れてきたのではないか、という考えではあったが、もし落としでもしていたらどうしようかと頭の隅で考えていた。
もし本当に落としていたのなら、またリグスペイアまで戻って探さなければならない。誰かに拾われてそのままその人の物になっている可能性もあるのに、だ。
そうなったときの事を考えると、眩暈がする。
闇霧をベッド近くに立てかけ、ホルスターがなくベルトに挟み込む形で収納していた拳銃を隣に置くと、ベッドに腰掛けた。
やっぱり自室、自分の空間というものは落ち着くものだと思う。
しばらくぶりに帰ってくる、自分の居場所。心が落ち着くその感覚が好きだ。
カーテンが閉まっている窓から入り込む光は、橙色を帯びて薄く室内に色を付けていた。
純粋に、素直に、綺麗だと思う。
これさえも、いつか失われてしまうのかと思うと、心に穴が空いたような、空虚な感覚を覚えた。
息を吐こうとした瞬間、突然ドアがノックされた。
静寂の中に割り込んできた音に驚いたが、すぐに立ち上がるとドアを開けた。
そこに立っていたのは、俺も数度くらいしか話したことがないであろう男性だった。
灰色の長髪に、鳶色の瞳。それにいつも笑っているような口元。身に纏っているのは白衣。
彼は軽く会釈をすると、口を開いた。
「……突然、すみませんね」
「え、えっと……研究班の——あれ?」
見たことはある。ただ、相手には失礼なのだが、名前が解らない。
「……ホリック。ホリック=ベネトナシュですよ。話したことも殆どないのですから、解らないのも仕方がないです」
「え……あ、すみませんホリックさん」
困ったように笑ったホリックさんに、今度は俺が頭を下げた。
「気にしないで下さい。——そうだ、忘れていました。これ」
彼の優しい言葉と共に差し出されたのは、黒を基調とされているホルスターだった。
「拳銃、持ってるんですよね? なのにホルスターは持っていないなんて。危ないですから」
手渡されたホルスターを近くで見てみると、金具の部分が十字架のような装飾になっている事が解る。
俺が好きな装飾だ。十字架などのモチーフはかなり気に入っている。
気付かれることが本当に少ないが、右耳にだけ十字架のピアスも付けている。気付く人間なんて、本当に少数だ。
1年くらい行動を共にしているソーマでも、恐らく気付いていないと思う。まあ、アイツは他人に対しては無関心だから仕方がない。
ダグラスさんは最初から気付いていた。記憶を無くして行き倒れていたらしい俺を見付けたのがあの人だったのだからそれも当たり前だが。
「——ありがとうございます、ホリックさん」
「お礼なんて要りませんよ。丁度良さそうなのがあったので持ってきただけです。こういうデザイン、好きでしたよね?」
「え? はい、好きですけど」
「やっぱり。自分の読みが当たると嬉しいものですね。それじゃあ」
ホリックさんは意味深な含み笑いを残し、踵を返した。
その背中を見送ってから、俺はドアを閉める。
先程貰ったホルスターに、ベッドの上に放置していた拳銃をしまう。
それを一度見つめて、傍にあった棚の上に置いた。
機関の中でなら、持ち歩かなくても闇霧だけ背負っていれば大丈夫だ。
そんな事を言えば、またソーマやダグラスさん、アイドに『いつでも武器は持ち歩け』と言われてしまうだろうか。
立てかけておいた闇霧を背負いながら壁にある時計を確認すると、まだ寝るにはかなり時間があった。
このまま部屋で寝ているか、それとも本部の中を歩いてみるか、それとも誰かと話をするか、だ。
——そういえば、シェイド大佐やラスターさんやイーナはどうしただろうか。
三人とも、部屋にはアイドとダグラスさんに案内された筈だ。
アイドはあの後ダグラスさんに捨て台詞を残して逃げてから、見かけていない。
未だに逃げ続けているのか、もう捕まってしまっているのかも解らない。
もし捕まっていたら、もう研究室から出てこられないんじゃないか。仕事——もしくはパシリを押し付けられて。
いっそソーマと話でもしようかとも考えるが、アイツと話せる訳がない。一言二言言葉を交わして『それじゃあ俺は帰るから』と言って出てきてしまうのが目に見えている。
手合わせなら、一階に訓練場もあるからできる……とは思うが、またソーマに軍での手合わせと同じ事をされるのではないかと考えると怖くて誘うこともできない。
あのときに突然首を絞められたのは、本当に軽くだがトラウマになってしまっている……らしかった。
「……どうするかなぁ」
口に出してみても、何か名案が浮かぶわけでもない。
このままここにいても、時間を無駄に潰すだけだ。
「ちょっと色々見て回ってみるか……」
1,2年、もしかすれば3年は居る本部なのだから、解らないところがあるとは思えないが。
ただ、たまには見て回るのも面白いかもしれない。
サイラス達を案内したときは、部屋の隅まで詳しく見て回れなかったのだ。
俺は立ち上がると、一度大きく伸びをしてから部屋を出た。
ホリックがジェイド大佐みたいになった。ジェイド大佐好きよー。
新しい奴出てくるよー。ベネトナシュって10月22日の誕生日星で面倒見の良さって星言葉らしい。
そして間違えた、36じゃなくて37だった\(^o^)/
RELAYS - リレイズ - 37 【束の間】
サイラスとファンデヴの二人と別れた俺は、まず自室に戻ってきていた。
長く続いている廊下の一番端、そこが俺の部屋だ。隣は何故か物置になっている。
以前その部屋を使っていた能力者が、『もうあの部屋は要らないから物置にでもしてくれ』と言ったらしい。
何も物置にしなくても、整理整頓して掃除をすればまだ使えるだろうに。何で物置という選択肢を選んだのか。
それに従うダグラスさん達もダグラスさん達だ。そこは反論するべきじゃなかったのか。
堂々と『物置』なんてプレートが貼られているドアを見てそんな事を思い出しながら、自分の名前が書かれているドアを開け、室内に入る。
俺の部屋は白が基調となっている。一見すれば病室にも見えるかもしれない。ベッドだって白い。
カーテンの色も白だ。遮光性は別に必要ない。日の光を浴びるのは結構好きだ。
別に他の色が嫌いという訳ではない。現に俺の服装なんて灰色のシャツに赤いズボンに黒ブーツだ。
ただ、何となく白で統一したかった、というだけで、はっきりとした理由はない。
クローゼットにベッド、テーブル、椅子、その他にも、生活するための家具は置いてある。
ただ一つ、本棚だけは置いていない。読書が苦手で本を読まないのだから、置いても意味がない。
俺はベッドに歩み寄り、急いで出てきた割には案外整ったままのシーツの上から枕をどけた。
「あー……やっぱり忘れてたか」
枕のすぐ下から出てきた赤と黒の携帯電話を手に取り、俺は安堵の溜息を漏らした。
「まああれか、落とさなかっただけマシか……」
忘れてきたのではないか、という考えではあったが、もし落としでもしていたらどうしようかと頭の隅で考えていた。
もし本当に落としていたのなら、またリグスペイアまで戻って探さなければならない。誰かに拾われてそのままその人の物になっている可能性もあるのに、だ。
そうなったときの事を考えると、眩暈がする。
闇霧をベッド近くに立てかけ、ホルスターがなくベルトに挟み込む形で収納していた拳銃を隣に置くと、ベッドに腰掛けた。
やっぱり自室、自分の空間というものは落ち着くものだと思う。
しばらくぶりに帰ってくる、自分の居場所。心が落ち着くその感覚が好きだ。
カーテンが閉まっている窓から入り込む光は、橙色を帯びて薄く室内に色を付けていた。
純粋に、素直に、綺麗だと思う。
これさえも、いつか失われてしまうのかと思うと、心に穴が空いたような、空虚な感覚を覚えた。
息を吐こうとした瞬間、突然ドアがノックされた。
静寂の中に割り込んできた音に驚いたが、すぐに立ち上がるとドアを開けた。
そこに立っていたのは、俺も数度くらいしか話したことがないであろう男性だった。
灰色の長髪に、鳶色の瞳。それにいつも笑っているような口元。身に纏っているのは白衣。
彼は軽く会釈をすると、口を開いた。
「……突然、すみませんね」
「え、えっと……研究班の——あれ?」
見たことはある。ただ、相手には失礼なのだが、名前が解らない。
「……ホリック。ホリック=ベネトナシュですよ。話したことも殆どないのですから、解らないのも仕方がないです」
「え……あ、すみませんホリックさん」
困ったように笑ったホリックさんに、今度は俺が頭を下げた。
「気にしないで下さい。——そうだ、忘れていました。これ」
彼の優しい言葉と共に差し出されたのは、黒を基調とされているホルスターだった。
「拳銃、持ってるんですよね? なのにホルスターは持っていないなんて。危ないですから」
手渡されたホルスターを近くで見てみると、金具の部分が十字架のような装飾になっている事が解る。
俺が好きな装飾だ。十字架などのモチーフはかなり気に入っている。
気付かれることが本当に少ないが、右耳にだけ十字架のピアスも付けている。気付く人間なんて、本当に少数だ。
1年くらい行動を共にしているソーマでも、恐らく気付いていないと思う。まあ、アイツは他人に対しては無関心だから仕方がない。
ダグラスさんは最初から気付いていた。記憶を無くして行き倒れていたらしい俺を見付けたのがあの人だったのだからそれも当たり前だが。
「——ありがとうございます、ホリックさん」
「お礼なんて要りませんよ。丁度良さそうなのがあったので持ってきただけです。こういうデザイン、好きでしたよね?」
「え? はい、好きですけど」
「やっぱり。自分の読みが当たると嬉しいものですね。それじゃあ」
ホリックさんは意味深な含み笑いを残し、踵を返した。
その背中を見送ってから、俺はドアを閉める。
先程貰ったホルスターに、ベッドの上に放置していた拳銃をしまう。
それを一度見つめて、傍にあった棚の上に置いた。
機関の中でなら、持ち歩かなくても闇霧だけ背負っていれば大丈夫だ。
そんな事を言えば、またソーマやダグラスさん、アイドに『いつでも武器は持ち歩け』と言われてしまうだろうか。
立てかけておいた闇霧を背負いながら壁にある時計を確認すると、まだ寝るにはかなり時間があった。
このまま部屋で寝ているか、それとも本部の中を歩いてみるか、それとも誰かと話をするか、だ。
——そういえば、シェイド大佐やラスターさんやイーナはどうしただろうか。
三人とも、部屋にはアイドとダグラスさんに案内された筈だ。
アイドはあの後ダグラスさんに捨て台詞を残して逃げてから、見かけていない。
未だに逃げ続けているのか、もう捕まってしまっているのかも解らない。
もし捕まっていたら、もう研究室から出てこられないんじゃないか。仕事——もしくはパシリを押し付けられて。
いっそソーマと話でもしようかとも考えるが、アイツと話せる訳がない。一言二言言葉を交わして『それじゃあ俺は帰るから』と言って出てきてしまうのが目に見えている。
手合わせなら、一階に訓練場もあるからできる……とは思うが、またソーマに軍での手合わせと同じ事をされるのではないかと考えると怖くて誘うこともできない。
あのときに突然首を絞められたのは、本当に軽くだがトラウマになってしまっている……らしかった。
「……どうするかなぁ」
口に出してみても、何か名案が浮かぶわけでもない。
このままここにいても、時間を無駄に潰すだけだ。
「ちょっと色々見て回ってみるか……」
1,2年、もしかすれば3年は居る本部なのだから、解らないところがあるとは思えないが。
ただ、たまには見て回るのも面白いかもしれない。
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職業:
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FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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