魔界に堕ちよう 絶賛鬱闇中 忍者ブログ
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鬱闇鬱羽ですどうも(違
リレイズはコメディとシリアスの差が激しいです。
夢喰は多分シリアスのまんまいくなぁ。



RELAYS - リレイズ - 7 【リレイズ】

車が走り出してから数時間。
窓から入る空気が、冷たくなってきていた。
『機関』はかなり北寄りの高所にある。
空気が冷たくなってきたということは、もうすぐ着くという合図のようなものだ。
「着いたぞ」
ソーマの声に、顔を上げる。
俺は車のドアを開け、降りた。
下にあるのは、金属でも何でもない。
地面だ。

「やっぱり地面の方がいいな──」

俺は呟き、久しぶりに感じる地面の感覚を楽しんでいた。
固い人工的な感覚じゃない──
「さっさと来い」
「え、あ、ごめん!」
苛立ちが混じっている声。
俺は焦って、ソーマを追った。

「──そういえば、機関に帰ってくるのって凄く久しぶりな気がするな……」
「そうか」

最後に帰ってきたのが、確か2ヶ月前。
それまでずっとウィジロの中に居るか、その近くの民家に泊まらせて貰っていた。
さすがに長居するのは申し訳ないから、長くても1週間程度だったけど。
中には住めと言ってくれる人も居た。
だけど──少し違うかもしれないが、関係ない人をあまり巻き込みたくない。

「ソーマは?」
「ほぼ日帰りだ。貴様と違ってな」
「……何か、無性にムカつくんだけど」
「知るか」

話しながら、機関へと続く階段を上っていく。

一体何百段あるんだと言いたくなるくらい長い階段を上り終わり、俺は目の前にある
かなりの高さがある、よく大きな家にありそうな金属製の柵を押した。
軋むような音と共に、柵が徐々に開いていく。
俺が柵の内側に足を踏み出した時
何か、足音のような音が聞こえた。

「この音、まさか……」

その、まさかだった。
俺の前方から、誰かが走ってくるのが見えた。
こんな出迎え方をするのなんて、機関の中ではただ1人だけだ。
それも、かなり重要な役職に就いてる──

「ま、待て!走らなくてい──」

俺が言おうとした瞬間、その人間は思い切りすっ転んだ。
俺は急いで駆け寄る。
「だから言ったじゃないですか!!馬鹿ですか!!」
「馬鹿で何が悪い!」
司令官という重要な役職に就いているくせに……この人は何をしてるんだ……
「いいからとりあえず起きて下さいよ」
「解った解った」
そう言いながら、白衣に付いた土埃を払い落とした人間は、俺といつの間にか後ろに居た
ソーマに微笑んだ。

「お帰り、2人とも」

「ただいま──ダグラスさん」


ああ、それと……

ただいま。

『俺の家──』


『世界保護機関 RELAYS - リレイズ -』






ぷぎゃー


・・・どうしよう。寝ようかな。

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