I permanently serve you. NeroAngelo
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何故この名前が出てきたんだ・・・
ファンデヴはフェンシングから、ソーマは月の神、ヘメティは片翼の天使だし・・・
ブラック★ロックシューター聞きながらシリアス書く・・・
「しかし思ってたより早いな……『兄さん』、時間計算しくじったか?」
男は自分の軽トラックに乗り込むと、懐中時計を見て愚痴った。
そして、トラックのエンジンを掛ける。
「ま、オレがアッチに行きゃ分かる話か」
RELAYS - リレイズ - 16 【恐怖】
「ソーマ!」
「──何だ」
俺は走りながら、先程持った疑問をソーマにぶつけた。
「お前、『殺さないなら簡単』って──どういうことだよ!?」
ソーマは一度立ち止まると、俺に向き直った。
「要は、相手の戦闘能力を削げばいい」
その理由が分からない、と言おうとした俺の言葉を遮り、ソーマが口元に笑みを湛えながら言う。
「手足を動かなくすればいい。勿論後々ちゃんと治る程度にな」
「それって……」
「安心しろ、切り落としはしない」
「そうじゃない!そんな事したら絶対死ぬだろ!」
手足を切り落としたら確実に死ぬだろう。
ソーマには、そういう考えが何故か欠落しているような気がする。
ソーマは溜め息をつくと、はっきりと言い放った。
「手足の健を切るだけだ」
戦場では普通の言葉なのだろうが、俺にはソーマのその言葉が酷く残酷に聞こえた。
「──貴様なら、足を撃つ程度で十分だろう」
ソーマは俺の手の中にある拳銃を見て言った。
「そんなの──」
「出来ないとでも言うつもりか?」
言いかけた言葉を遮られ、俺は言葉を続けられなくなる。
「傷付けるのが怖いか?自分の手を汚すのが怖いか?殺すのが怖いか?」
怖くない──そう言えば、嘘になる。
俺はこの世界に長く身を置いて尚、自らの手を汚すことに恐怖を感じていた。
決して戻ることも、逃げることも出来ない世界だと知っていて。
「──ソーマは……怖くないのか?」
俺の言葉に、ソーマは一瞬驚いたような表情を見せた。
「……恐怖、か──とっくの昔に、忘れた」
そう言ったソーマの声は、何処か寂寥感を伴っていた。
「そうか──俺は、まだ……怖い」
ソーマの言う通り、俺はまだその感情を捨て切れていない。
俺の呟きを聞いたソーマは、独り言のように静かに言った。
「恐怖心を持たない自分が『異常』、か……そんな事は分かり切っていると言うのにな」
「え……それってどういう──」
俺がどういう事だ、と聞こうとした瞬間、近くで銃声が聞こえた。
それに続いて、怒号も。
「ッ──やばいぞ、ソーマ!」
俺が叫んだ瞬間、辺りに潜んでいた敵兵が姿を現した。
囲まれてはいないが、かなりの数だった。
「糞ッ!」
ソーマは悪態を付き、何かを詠唱するとナトゥスを自分の手に出現させた。
「……ッ!」
「ソーマ、どうし──」
何かに気付いたのか、ソーマが声を張り上げた。
「伏せろッ!」
「うわっ!!」
言いながらソーマに襟首を掴んで引き倒され、俺は短く悲鳴を上げる。
その時、何発もの銃声と悲鳴が立て続けに俺の耳に届いた。
「いってぇ……!お前、伏せろって言う前に思いっ切り──」
土埃に咽せながら不満を漏らす俺の眼に、一人の人影が映った。
「まったく……お前達は二人揃って何をしているんだ」
呆れ顔で言いながら軍服に付いた土埃を払っている人影は
「大佐!?何でこんな所に──」
「それはこっちの台詞だ。何か話し声が聞こえるから来てみれば……」
「──すみません……」
俺は謝りながら立ち上がる。
その時、シェイド大佐に撃たれた数人の敵兵が目に入った。
撃たれた敵兵は全員、例外なく足を撃ち抜かれている。
「後々ちゃんと治る程度の傷だ。心配しなくていい」
「──大丈夫、なんですね?」
俺の言葉に、シェイド大佐は困ったように笑った。
「お前は優しいな──この戦場に居るのが不思議なくらいだ」
俺は黙って、持っていた拳銃を見た。
「弾は自分で入れれるか?」
「まあ──一応」
使ったことがないとは言え、機関で少しだけ扱い方は習っている。
「見た感じ、銃は使ったことが無さそうだが」
「──使ったことは、ないです。触ったことなら幾らでも」
俺は弾を装塡しながら答えた。
「撃てるか?」
「──やれるだけやってみます」
俺の言葉に、シェイド大佐は少しだけ心配そうな視線を俺に向けた。
「──無理はするなよ」
シェイド大佐が言った時、辺りに新たな銃声が響き渡った。
その直後、俺の目の前にいた敵兵が悲鳴を上げて倒れ込む。
「──暴発か!?」
俺は真っ直ぐ伸びた手の先に見える銃口を見た。
そこから上がっている、一筋の白煙。
「いや、違う……俺が、撃ったんです」
俺自身、驚いていた。
俺が撃った銃弾は、敵兵の足を的確に撃ち抜いていた。
仲間が撃たれたことに憤りを感じたのだろう。
次から次へと向かってくる敵兵に、俺は銃口を向けた。
そして、引き金を引く。
倒れていく敵兵達を見ながら、俺は奇妙な感覚に囚われていた。
──何だ、これは──
何故、俺は──
「銃の使い方、知ってる……!?」
全てが解るのだ。
どこを撃てば相手が死に至ってしまうか。どこを撃てば大怪我はしても死にはしないのか。
銃の扱い方も、何もかもが。
「凄いな──的確な射撃だ」
隣で呆気にとられているシェイド大佐が呟く間も、俺は銃を撃ち続けた。
だが──
「いくら何でも数が多すぎるな……」
ソーマも遠くで応戦しているのは解る。
遠くから聞こえてくるナトゥス特有の金属音が、それを知らせてくれていた。
「これじゃ──」
俺が言いかけた瞬間だった。
「オイ!!」
突然聞こえてきた声と激しいブレーキ音に、俺は肩越しにそちらを振り返った。
そこには、一台の軽トラックが止まっていた。
「また敵──」
「そこの刀少年!!」
明らかに俺に向けて放たれた言葉に、俺は向けようとしていた銃を下ろす。
その声の主は、昨日立ち寄った──あの武器屋の店長だった。
「悪いな、少し遅れた!!ホラよ!!」
その声と共に、俺に闇霧が投げ渡された。
「遅いぞ、ラスター!」
「うるせェな……そっちが時間計算ミスったのが悪ィんだろ?『シェイド兄さん』」
「え……えぇ!?」
店長の名前が『ラスター』なのは解る。シェイド大佐がそう呼んでいたのだから。
だが、ラスターさんの言葉の意味が瞬時に理解できなかった。
「ラスターはオレの弟だ。この街唯一の武器屋をやっている、な」
「シェイドはオレの兄貴だ。良く似てないって言われるけどな」
ラスターサンが笑いながら言った時、その足下すぐそばに銃弾が飛んできた。
「危ないですよ!店長は帰って──」
「誰が帰るかよ──こういうのもたまには面白そうだ!」
「やるか?ラスター」
ラスターさんは笑うと、軽トラックの荷台から一本の剣を取り出した。
「じゃ、援護頼んだぜ、刀少年!」
そう言って敵兵達に向かっていこうとしたラスターさんに、俺は声を掛けた。
「あの──刀ありがとうございます!!それと──」
「俺は『刀少年』じゃなくて──ヘメティです」
俺の言葉に、ラスターさんは再度笑う。
「ヘメティか──解った。頼んだぜ?」
「はい!」
俺は返事をすると、闇霧を抜いた。
\(^o^)/
闇霧って間違えて閻魔刀って入れるとこだったwwww
ファンデヴはフェンシングから、ソーマは月の神、ヘメティは片翼の天使だし・・・
ブラック★ロックシューター聞きながらシリアス書く・・・
「しかし思ってたより早いな……『兄さん』、時間計算しくじったか?」
男は自分の軽トラックに乗り込むと、懐中時計を見て愚痴った。
そして、トラックのエンジンを掛ける。
「ま、オレがアッチに行きゃ分かる話か」
RELAYS - リレイズ - 16 【恐怖】
「ソーマ!」
「──何だ」
俺は走りながら、先程持った疑問をソーマにぶつけた。
「お前、『殺さないなら簡単』って──どういうことだよ!?」
ソーマは一度立ち止まると、俺に向き直った。
「要は、相手の戦闘能力を削げばいい」
その理由が分からない、と言おうとした俺の言葉を遮り、ソーマが口元に笑みを湛えながら言う。
「手足を動かなくすればいい。勿論後々ちゃんと治る程度にな」
「それって……」
「安心しろ、切り落としはしない」
「そうじゃない!そんな事したら絶対死ぬだろ!」
手足を切り落としたら確実に死ぬだろう。
ソーマには、そういう考えが何故か欠落しているような気がする。
ソーマは溜め息をつくと、はっきりと言い放った。
「手足の健を切るだけだ」
戦場では普通の言葉なのだろうが、俺にはソーマのその言葉が酷く残酷に聞こえた。
「──貴様なら、足を撃つ程度で十分だろう」
ソーマは俺の手の中にある拳銃を見て言った。
「そんなの──」
「出来ないとでも言うつもりか?」
言いかけた言葉を遮られ、俺は言葉を続けられなくなる。
「傷付けるのが怖いか?自分の手を汚すのが怖いか?殺すのが怖いか?」
怖くない──そう言えば、嘘になる。
俺はこの世界に長く身を置いて尚、自らの手を汚すことに恐怖を感じていた。
決して戻ることも、逃げることも出来ない世界だと知っていて。
「──ソーマは……怖くないのか?」
俺の言葉に、ソーマは一瞬驚いたような表情を見せた。
「……恐怖、か──とっくの昔に、忘れた」
そう言ったソーマの声は、何処か寂寥感を伴っていた。
「そうか──俺は、まだ……怖い」
ソーマの言う通り、俺はまだその感情を捨て切れていない。
俺の呟きを聞いたソーマは、独り言のように静かに言った。
「恐怖心を持たない自分が『異常』、か……そんな事は分かり切っていると言うのにな」
「え……それってどういう──」
俺がどういう事だ、と聞こうとした瞬間、近くで銃声が聞こえた。
それに続いて、怒号も。
「ッ──やばいぞ、ソーマ!」
俺が叫んだ瞬間、辺りに潜んでいた敵兵が姿を現した。
囲まれてはいないが、かなりの数だった。
「糞ッ!」
ソーマは悪態を付き、何かを詠唱するとナトゥスを自分の手に出現させた。
「……ッ!」
「ソーマ、どうし──」
何かに気付いたのか、ソーマが声を張り上げた。
「伏せろッ!」
「うわっ!!」
言いながらソーマに襟首を掴んで引き倒され、俺は短く悲鳴を上げる。
その時、何発もの銃声と悲鳴が立て続けに俺の耳に届いた。
「いってぇ……!お前、伏せろって言う前に思いっ切り──」
土埃に咽せながら不満を漏らす俺の眼に、一人の人影が映った。
「まったく……お前達は二人揃って何をしているんだ」
呆れ顔で言いながら軍服に付いた土埃を払っている人影は
「大佐!?何でこんな所に──」
「それはこっちの台詞だ。何か話し声が聞こえるから来てみれば……」
「──すみません……」
俺は謝りながら立ち上がる。
その時、シェイド大佐に撃たれた数人の敵兵が目に入った。
撃たれた敵兵は全員、例外なく足を撃ち抜かれている。
「後々ちゃんと治る程度の傷だ。心配しなくていい」
「──大丈夫、なんですね?」
俺の言葉に、シェイド大佐は困ったように笑った。
「お前は優しいな──この戦場に居るのが不思議なくらいだ」
俺は黙って、持っていた拳銃を見た。
「弾は自分で入れれるか?」
「まあ──一応」
使ったことがないとは言え、機関で少しだけ扱い方は習っている。
「見た感じ、銃は使ったことが無さそうだが」
「──使ったことは、ないです。触ったことなら幾らでも」
俺は弾を装塡しながら答えた。
「撃てるか?」
「──やれるだけやってみます」
俺の言葉に、シェイド大佐は少しだけ心配そうな視線を俺に向けた。
「──無理はするなよ」
シェイド大佐が言った時、辺りに新たな銃声が響き渡った。
その直後、俺の目の前にいた敵兵が悲鳴を上げて倒れ込む。
「──暴発か!?」
俺は真っ直ぐ伸びた手の先に見える銃口を見た。
そこから上がっている、一筋の白煙。
「いや、違う……俺が、撃ったんです」
俺自身、驚いていた。
俺が撃った銃弾は、敵兵の足を的確に撃ち抜いていた。
仲間が撃たれたことに憤りを感じたのだろう。
次から次へと向かってくる敵兵に、俺は銃口を向けた。
そして、引き金を引く。
倒れていく敵兵達を見ながら、俺は奇妙な感覚に囚われていた。
──何だ、これは──
何故、俺は──
「銃の使い方、知ってる……!?」
全てが解るのだ。
どこを撃てば相手が死に至ってしまうか。どこを撃てば大怪我はしても死にはしないのか。
銃の扱い方も、何もかもが。
「凄いな──的確な射撃だ」
隣で呆気にとられているシェイド大佐が呟く間も、俺は銃を撃ち続けた。
だが──
「いくら何でも数が多すぎるな……」
ソーマも遠くで応戦しているのは解る。
遠くから聞こえてくるナトゥス特有の金属音が、それを知らせてくれていた。
「これじゃ──」
俺が言いかけた瞬間だった。
「オイ!!」
突然聞こえてきた声と激しいブレーキ音に、俺は肩越しにそちらを振り返った。
そこには、一台の軽トラックが止まっていた。
「また敵──」
「そこの刀少年!!」
明らかに俺に向けて放たれた言葉に、俺は向けようとしていた銃を下ろす。
その声の主は、昨日立ち寄った──あの武器屋の店長だった。
「悪いな、少し遅れた!!ホラよ!!」
その声と共に、俺に闇霧が投げ渡された。
「遅いぞ、ラスター!」
「うるせェな……そっちが時間計算ミスったのが悪ィんだろ?『シェイド兄さん』」
「え……えぇ!?」
店長の名前が『ラスター』なのは解る。シェイド大佐がそう呼んでいたのだから。
だが、ラスターさんの言葉の意味が瞬時に理解できなかった。
「ラスターはオレの弟だ。この街唯一の武器屋をやっている、な」
「シェイドはオレの兄貴だ。良く似てないって言われるけどな」
ラスターサンが笑いながら言った時、その足下すぐそばに銃弾が飛んできた。
「危ないですよ!店長は帰って──」
「誰が帰るかよ──こういうのもたまには面白そうだ!」
「やるか?ラスター」
ラスターさんは笑うと、軽トラックの荷台から一本の剣を取り出した。
「じゃ、援護頼んだぜ、刀少年!」
そう言って敵兵達に向かっていこうとしたラスターさんに、俺は声を掛けた。
「あの──刀ありがとうございます!!それと──」
「俺は『刀少年』じゃなくて──ヘメティです」
俺の言葉に、ラスターさんは再度笑う。
「ヘメティか──解った。頼んだぜ?」
「はい!」
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赤闇銀羽
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性別:
非公開
職業:
ソルジャー1st
趣味:
妄想!
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こちらは更新凍結しました
サイトにて活動中。
手描きブログ。
FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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