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43話目でようやく異形の館アーシラト戦終了とか\(^o^)/
すげーよ取り敢えずwww
「——今から、この広間に魔法陣を描く。丁度、ここに良い魔術書もあるしね」
「解った。だがそれに相手が気付いたら……司令官、貴方を攻撃しに来るぞ」
「そこは大佐、ここにいる三人が詠唱時間を稼いでくれれば良いだけでしょ?」
「あーあー……一般人が死神の足止めなんてできるわけないじゃない」
「機関に居る時点で、君は一般人じゃないよ?」
「貴様等、俺の邪魔をしたら貴様等から切り殺すぞ」
「解っているさ、オレは遠くから援護させて貰おうか?」
「勝手にしろ。どうせ、ここにいる奴等で対等に戦えるような奴は俺しかいないだろうが」
「あれ、結構自信満々?」
「黙れ」
「はいはーい。……私は、ここで司令官の援護ね」
「そう。よろしく頼むよ。……さ、そろそろ来る筈だ。……行くよ」
RELAYS - リレイズ - 43 【捕獲】
ソーマとアーシラトは交錯し、互いに鎌を振るい合っている。
俺の時とは比べものにならない程の金属音に、俺は手で耳を押さえた。
その金属音に混じって、僅かにだが彼等が言葉を交わしているらしく話し声も聞こえてくる。
「——ハハッ、てめェホントに人間かよ!? 楽しいなァ、オイ!!」
「貴様こそ、本当に死神か? これでも俺は全力ではないんだがな」
人間が、人間ではない生物——というよりも、戦いに特化している死神と対等にやり合っている。
これには少し俺自身驚いた。確かにソーマは強いが、ここまでとは思っていなかった。
「何だよてめェもか? 俺もだけどな。何なら全力で行こうぜ……この館をブッ壊すくらいでなァ!!」
「……勝手にしろ」
「なッ……! おい、それは」
さすがにこの館を壊すのは駄目だ。廃館になってから本当に年月が経っているらしいし、この二人が全力でぶつかりなんかしたら冗談じゃなく壊れてしまう。
恐らく聞いちゃいないだろうが、声を張り上げてそれをアーシラトとソーマに告げようとしたときだった。
「声、出さない。アイツ等の邪魔したら、自分達が殺られる」
後ろから口を押さえられ、どこかキーの高い声が小さく聞こえてきた。
その手はすぐに離れ、俺は後ろを振り返った。
「何するんだよ、ファンデ……」
そこに居たのは、黒いジャケットを羽織って長い赤髪をそのまま垂らしているファンデヴだった。
それは解る。声の質も少し高いだけであまり変わっていなかった。服装も変わっている訳でもない。
ただ、明らかに違った。
「……やっぱり驚く、か。まあ当たり前か」
「え……いや、ファンデヴ……だよな?」
「勿論。さっき手榴弾でこの壁を破壊した。ファンデヴ=ブルーリング」
肩を竦めて自分達の背後、そこにある崩れた壁と瓦礫の山を指さしながら『彼女』は言った。
今のファンデヴは、どこからどう見ても女性だった。顔つきも体付きも、だ。
俺が見間違えていた、という訳でもない筈だ。先程までファンデヴは男性だったのだから。
「あーヘメティ、その事はあんまり詮索しないでやれ。な? コイツは人に訊かれて答えるのが苦手な奴だから」
サイラスは別に驚いた風もなく、ファンデヴの肩を叩く。
「大丈夫。ちゃんと後で話すから。短い、けど。今は、話してる場合じゃない」
ファンデヴの視線の先に居るアーシラトとソーマの切り合いは、更に激しさを増していた。
ソーマに至っては、魔法まで使用している。その証拠に、アーシラトのマントの一部は凍り付いていた。
このままでは、本当に破壊しかねない。というか、もう若干だが館が壊れ始まっている。無事だった窓ガラスにはヒビが入り、今にも砕け散りそうに震えていた。
「オイ、どうすんだよ!! 逃げんのか!? それともここにいてあの化けモンと全員で生き埋めか!?」
ラスターさんが声を張り上げて叫んだ瞬間、彼の背後にあったステンドグラスが砕け散った。
「ラスターさん!!」
砕け散る音と俺の声に弾かれたように上を見上げる。
ラスターさんの身体にステンドグラスの欠片が降り注ぐ寸前、瞬時に二本のサーベルを抜いたファンデヴが跳躍し、それを弾き落とした。
「……気をつけて。ガラスなんて、刺さったら一溜まりもないんだ」
「あ、ああ……サンキュ、ファンデヴ」
未だに色々なことに戸惑っているようだったが、ラスターさんはそれでもしっかりと頷いた。
「お、そろそろか」
また意味深に呟いたサイラスに、何の事かと問いかけようとした時だった。
金属音の中に、銃声が割り込んだ。俺の拳銃とも、シェイド大佐のライフルとも取れない、それどころか聞いたことがない銃声。
「……さあ、そろそろ終いだ、死神とやら」
俺達の頭上から、こんな状況下でも良く通る声が響く。
シャンデリアの上で、シェイド大佐が初めて見る形状の銃を構えて立っていた。
「オイオイ、そこにも居やがったのか!? 降りて来いよ、軍服!!」
「残念だが、それはできないな」
銃に弾を込めながらアーシラトの声に答えるシェイド大佐が、やけに大きな存在に見えた。
「……噴け、ボレアーリス」
静かだがはっきりと耳に届く声と共に、銃——ボレアーリスの引き金が引かれ、銃口が明らかに他の銃とは違う青白い火を噴いた。
アーシラトはそれを鎌を大きく回して弾き落とす。
その隙に背後に回っていたソーマは、彼の首目掛けてナトゥスを振りかざした。
「くッ……!」
間一髪で刃を受け止め、アーシラトは微かに呻き声を漏らす。
その場から離れようと考えたのだろう、彼は姿勢を低くすると後方に一歩踏み出した。
だが、それよりも早く、右足に銀色の鎖が巻き付いた。
「……見てて気付いたけど、アンタって回避の時に右足から踏み出すのね?」
鎖鎌で彼の足を留めながら、イーナは不敵そうに微笑みながら言った。
「ハッ、それがどうした!? こんな鎖で俺の足を止めれるとでも——」
言いながら余裕の笑みを浮かべ、鎖を断ち切ろうとしたアーシラトの表情が強張る。
「——Please move the chain of the spell that ties him.」
ダグラスさんの声が大きくなると同時に、アーシラトの足下に赤い光で描かれた巨大な魔法陣が浮かび上がった。
そしてその魔法陣の中心に立っている彼に向かって、赤い雷光のような光が迸った。
それには指向性があるらしく、少し離れたところに立っていたソーマを通り抜ける。
「っ……がああああああああああ!!」
雷光がアーシラトを包み込むのとほぼ同時に、彼は悲鳴を上げた。
光が一層強くなり、俺は腕をかざして目を覆う。
「……これってまさか……!?」
昔一度だけ本か何か、確か資料だっただろうか、その類で見たことがある。相手の動きを封じ込める魔術。
今の光景とその資料に書いてあった内容が、ほぼ一致していた。
徐々に光が収まり、あの激しさは何だったのかと疑いたくなる程に小さく儚くなり、やがて消えていった。
消えると同時にアーシラトがその場に膝をつき、倒れ込む。
それを確認してから、ダグラスさんは立ち上がった。
「……成功、かな?」
ダグラスさんは呟きながらアーシラトの傍で膝をつくと、彼の手に触れようと手を伸ばした。
「づ……、クソッ! てめェ何しやがった!!」
「……凄いね、この魔術って声も出せなくなる筈なんだけど……大声出せてるよ。でも身体は動かせないみたいだし、いっか」
アーシラトの話など全く聞かず、ダグラスさんは微笑んだ。
多分ダグラスさんはああ見えて若干腹黒なんだ…
あ、明日はあれだよ!エリクサー買ってくる!!
すげーよ取り敢えずwww
「——今から、この広間に魔法陣を描く。丁度、ここに良い魔術書もあるしね」
「解った。だがそれに相手が気付いたら……司令官、貴方を攻撃しに来るぞ」
「そこは大佐、ここにいる三人が詠唱時間を稼いでくれれば良いだけでしょ?」
「あーあー……一般人が死神の足止めなんてできるわけないじゃない」
「機関に居る時点で、君は一般人じゃないよ?」
「貴様等、俺の邪魔をしたら貴様等から切り殺すぞ」
「解っているさ、オレは遠くから援護させて貰おうか?」
「勝手にしろ。どうせ、ここにいる奴等で対等に戦えるような奴は俺しかいないだろうが」
「あれ、結構自信満々?」
「黙れ」
「はいはーい。……私は、ここで司令官の援護ね」
「そう。よろしく頼むよ。……さ、そろそろ来る筈だ。……行くよ」
RELAYS - リレイズ - 43 【捕獲】
ソーマとアーシラトは交錯し、互いに鎌を振るい合っている。
俺の時とは比べものにならない程の金属音に、俺は手で耳を押さえた。
その金属音に混じって、僅かにだが彼等が言葉を交わしているらしく話し声も聞こえてくる。
「——ハハッ、てめェホントに人間かよ!? 楽しいなァ、オイ!!」
「貴様こそ、本当に死神か? これでも俺は全力ではないんだがな」
人間が、人間ではない生物——というよりも、戦いに特化している死神と対等にやり合っている。
これには少し俺自身驚いた。確かにソーマは強いが、ここまでとは思っていなかった。
「何だよてめェもか? 俺もだけどな。何なら全力で行こうぜ……この館をブッ壊すくらいでなァ!!」
「……勝手にしろ」
「なッ……! おい、それは」
さすがにこの館を壊すのは駄目だ。廃館になってから本当に年月が経っているらしいし、この二人が全力でぶつかりなんかしたら冗談じゃなく壊れてしまう。
恐らく聞いちゃいないだろうが、声を張り上げてそれをアーシラトとソーマに告げようとしたときだった。
「声、出さない。アイツ等の邪魔したら、自分達が殺られる」
後ろから口を押さえられ、どこかキーの高い声が小さく聞こえてきた。
その手はすぐに離れ、俺は後ろを振り返った。
「何するんだよ、ファンデ……」
そこに居たのは、黒いジャケットを羽織って長い赤髪をそのまま垂らしているファンデヴだった。
それは解る。声の質も少し高いだけであまり変わっていなかった。服装も変わっている訳でもない。
ただ、明らかに違った。
「……やっぱり驚く、か。まあ当たり前か」
「え……いや、ファンデヴ……だよな?」
「勿論。さっき手榴弾でこの壁を破壊した。ファンデヴ=ブルーリング」
肩を竦めて自分達の背後、そこにある崩れた壁と瓦礫の山を指さしながら『彼女』は言った。
今のファンデヴは、どこからどう見ても女性だった。顔つきも体付きも、だ。
俺が見間違えていた、という訳でもない筈だ。先程までファンデヴは男性だったのだから。
「あーヘメティ、その事はあんまり詮索しないでやれ。な? コイツは人に訊かれて答えるのが苦手な奴だから」
サイラスは別に驚いた風もなく、ファンデヴの肩を叩く。
「大丈夫。ちゃんと後で話すから。短い、けど。今は、話してる場合じゃない」
ファンデヴの視線の先に居るアーシラトとソーマの切り合いは、更に激しさを増していた。
ソーマに至っては、魔法まで使用している。その証拠に、アーシラトのマントの一部は凍り付いていた。
このままでは、本当に破壊しかねない。というか、もう若干だが館が壊れ始まっている。無事だった窓ガラスにはヒビが入り、今にも砕け散りそうに震えていた。
「オイ、どうすんだよ!! 逃げんのか!? それともここにいてあの化けモンと全員で生き埋めか!?」
ラスターさんが声を張り上げて叫んだ瞬間、彼の背後にあったステンドグラスが砕け散った。
「ラスターさん!!」
砕け散る音と俺の声に弾かれたように上を見上げる。
ラスターさんの身体にステンドグラスの欠片が降り注ぐ寸前、瞬時に二本のサーベルを抜いたファンデヴが跳躍し、それを弾き落とした。
「……気をつけて。ガラスなんて、刺さったら一溜まりもないんだ」
「あ、ああ……サンキュ、ファンデヴ」
未だに色々なことに戸惑っているようだったが、ラスターさんはそれでもしっかりと頷いた。
「お、そろそろか」
また意味深に呟いたサイラスに、何の事かと問いかけようとした時だった。
金属音の中に、銃声が割り込んだ。俺の拳銃とも、シェイド大佐のライフルとも取れない、それどころか聞いたことがない銃声。
「……さあ、そろそろ終いだ、死神とやら」
俺達の頭上から、こんな状況下でも良く通る声が響く。
シャンデリアの上で、シェイド大佐が初めて見る形状の銃を構えて立っていた。
「オイオイ、そこにも居やがったのか!? 降りて来いよ、軍服!!」
「残念だが、それはできないな」
銃に弾を込めながらアーシラトの声に答えるシェイド大佐が、やけに大きな存在に見えた。
「……噴け、ボレアーリス」
静かだがはっきりと耳に届く声と共に、銃——ボレアーリスの引き金が引かれ、銃口が明らかに他の銃とは違う青白い火を噴いた。
アーシラトはそれを鎌を大きく回して弾き落とす。
その隙に背後に回っていたソーマは、彼の首目掛けてナトゥスを振りかざした。
「くッ……!」
間一髪で刃を受け止め、アーシラトは微かに呻き声を漏らす。
その場から離れようと考えたのだろう、彼は姿勢を低くすると後方に一歩踏み出した。
だが、それよりも早く、右足に銀色の鎖が巻き付いた。
「……見てて気付いたけど、アンタって回避の時に右足から踏み出すのね?」
鎖鎌で彼の足を留めながら、イーナは不敵そうに微笑みながら言った。
「ハッ、それがどうした!? こんな鎖で俺の足を止めれるとでも——」
言いながら余裕の笑みを浮かべ、鎖を断ち切ろうとしたアーシラトの表情が強張る。
「——Please move the chain of the spell that ties him.」
ダグラスさんの声が大きくなると同時に、アーシラトの足下に赤い光で描かれた巨大な魔法陣が浮かび上がった。
そしてその魔法陣の中心に立っている彼に向かって、赤い雷光のような光が迸った。
それには指向性があるらしく、少し離れたところに立っていたソーマを通り抜ける。
「っ……がああああああああああ!!」
雷光がアーシラトを包み込むのとほぼ同時に、彼は悲鳴を上げた。
光が一層強くなり、俺は腕をかざして目を覆う。
「……これってまさか……!?」
昔一度だけ本か何か、確か資料だっただろうか、その類で見たことがある。相手の動きを封じ込める魔術。
今の光景とその資料に書いてあった内容が、ほぼ一致していた。
徐々に光が収まり、あの激しさは何だったのかと疑いたくなる程に小さく儚くなり、やがて消えていった。
消えると同時にアーシラトがその場に膝をつき、倒れ込む。
それを確認してから、ダグラスさんは立ち上がった。
「……成功、かな?」
ダグラスさんは呟きながらアーシラトの傍で膝をつくと、彼の手に触れようと手を伸ばした。
「づ……、クソッ! てめェ何しやがった!!」
「……凄いね、この魔術って声も出せなくなる筈なんだけど……大声出せてるよ。でも身体は動かせないみたいだし、いっか」
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