魔界に堕ちよう 19話ー 忍者ブログ
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すげぇ進んでるね!かなり悩んでるんだけどね!
プロットも何も立てないからさw




「──今頃、どうなってるんだろうね?」
「全て、ザクストがやってくれるでしょう。もうそろそろ終わると思います」
「でも全部まかせるのは面白くないな……そう思わないかい?」
「──わざわざ貴方が出向く程の事では無いと思いますが」
「たまには、こういうのもいいよ。面白そうだし」
「……畏まりました」
わざわざ戦場に出向いて、直に恐怖を植え付けるのも楽しいだろう?

RELAYS - リレイズ - 19 【邂逅】

俺の叫び声に、イーナの身体が震えた。
「ヘメ、ティ……?」
「何で、何で、何で……何でお前が……!!」
今思えば、あの時の俺は混乱し過ぎていたのだと思う。冷静さなんて、欠片さえ残っていなかった。
「何があったかは解らないけど、落ち着いて──」
必死に言うイーナの言葉が、耳に入って来ない。
──何でイーナがここに居る?
ここにいるのは、俺達と、俺達と敵対する人間達だけじゃないのか?
だとしたら、イーナは……
その考えに達した時、俺の右腕──丁度銃を持っている腕に、違和感を感じた。
ウライが、力の入らない手で俺の腕を押さえていた。
「ウライ……」
「銃を、下ろして……落ち、着いて……下さい……」
ウライのか細い声に、俺はイーナに向けていた銃を下ろした。
「──悪い、イーナ……」
「大丈夫──それより……何が、あったの?」
イーナは俺に近付きながらそう聞いてきた。
だが、それを説明している時間はない。
「それは後だ。とにかくここから──」
ここから離れろ、と言い終わる前に、俺とイーナから少し離れた所で銃声と激しい崩壊音が聞こえた。
俺は咄嗟に、その方向へと銃口を向けた。
風に吹かれ、徐々に土煙が晴れていく。
「ぐッ……」
「──あんた、こんな弱くてよく大佐なんかになれたな」
シェイド大佐を踏み付け、ザクストは馬鹿にするように言った。
「シェイド大佐!」
俺の声に、ザクストがこちらを振り向いた。
「そうだった……まだもう一人居たんだっけな。これで最後かと思ったんだけど」
「最後って──」
何だ、と聞こうとするが、それよりも先に答えに辿り着く。
「まさか……ソーマとラスターさんは……!」
俺の言葉に、ザクストは口元に笑みを浮かべた。
頭で考えるよりも先に、身体が動いていた。
俺は、ザクストに向けた銃の引き金を引いた。
「──射撃の腕はまあまあいいらしいな……まあ別に関係ねェけど」
ザクストは言いながら、俺の撃った銃弾を自分の持っている二丁拳銃の銃身で弾き返す。
弾は全て撃ち切ったが、弾倉を装塡する暇はどこにもない。
俺は銃をその場に捨てると、闇霧の柄に手を伸ばした。
「──待って!」
突然俺の後ろに隠れていたイーナが声を上げた。
「何を──」
俺が言う前に
「お前……!?」
ザクストは俺の隣に出てきたイーナを見て、驚いたように声を上げた。
「何で、アンタが……ザクストが、こんな事──」
「──それはこっちの台詞だ。何でお前がこんな所に居るんだよ!」
俺は、状況が飲み込めずにいた。
話を聞いていると、この二人は
「──もしかして、知り合いなのか!?」
「知り合いなんて物じゃない──幼馴染み」
俺の問いに、イーナは俺を見ずに短く答えた。
「まさかお前がここに居るなんてな──考えちゃいなかった」
ザクストは溜め息混じりに言うと、右手に持っている銃を──イーナに向けた。
「え……!?」
イーナは驚きのあまり、固まっている。
「イーナ!逃げ──」
「……悪いな」
俺が言い終わる前に、ザクストの指が引き金に掛かった。
その瞬間
「──ハイハイ、そこまで〜」
この場に似付かわしくない、やけに軽いのんびりとした声が聞こえた。
ザクストは銃を下ろすと、後ろを振り向く。
「……何だ、結局出てきたのか?」
「たまには面白いだろう?『首謀者』が戦線に出てくるっていうのもさ」
言いながら出てきたのは、血のように赤いコートを着ている青年だった。
その隣には、執事だろうか──黒スーツの男性が立っている。
時折吹く風に、青年の暗い焦げ茶の長髪が揺れた。
「首謀者……?」
俺の呟きが聞こえたのか、青年がこちらを向いた。
その瞳も、コートと同じくらいに真っ赤だった。
「君は──」
一瞬驚いたような表情を見せた青年だったが、すぐに微笑んだ。
「……そうか、生きてたんだ?」
「お前、何を──」
俺が言おうとした瞬間、頭に激痛が走った。
その痛みに耐えきれず、俺はその場に蹲る。
「君が居るっていうなら、まあそれなりに楽しくなりそうだ……これからね」
青年が他にも何かを言っているような気がしたが、俺には届いていなかった。
「──今回の所は、ここで終わりにしようか。これからのお楽しみの為に、さ?」
唯一聞き取れたその言葉と、青年と男性とザクストの後ろ姿。
俺の意識は、そこで途切れた。

「……放って置いて宜しいので?」
「うん。逆に彼が居た方が楽しくなるよ」
「そうですか──貴方の脅威とならなければ良いのですが」
「……そんなの、有り得る訳がないだろう?あの時も僕に負けたんだから」

「ほら、早く帰ろう、アレス」
「──畏まりました、マーヴィン様」




何故こんなに長くなるし・・・

しかもあれだぜ?9時から書き始めてるんだぜ?
・・・3時間か・・・

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