I permanently serve you. NeroAngelo
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※残酷な表現有り 苦手な方はお戻り(ry
今回は特にアレだぜ。戦闘シーンだからね。
今回は特にアレだぜ。戦闘シーンだからね。
今俺の目の前に居るヤツも
結局血に溺れた狂った人間
手加減は、してはならない
自分が死にたくないのなら、殺せ
Want to return 5
努哉の声と共に、カラッドとあるディックはそれぞれ別の方向に向けて跳躍していた。
その先には、自分の──敵。
それを見た努哉と行峯は一度笑うと、武器を構えた。
カラッドは、持っているナイフを努哉に向けて振り下ろした。
努哉はそれを難なく受け止めると、弾き返す。
「君知ってる?ナイフっていうのは剣みたいに斬るモノじゃないんだよ」
「……そんなの、知ってるさ。でも俺は、自分がやりたいようにやるだけだ」
「それが命取りになるとしても、かい?」
言いながら、努哉はロングソードでカラッドに切り掛かった。
カラッドは間一髪の所でその一閃を避けたが、その剣が生み出した衝撃波が頬に掠り、血が流れ出た。
「……別に、死ぬ気も……殺される気も無いね」
そう言うと、カラッドは努哉の背後に回った。
そして、逆手に持ったナイフを努哉の脇腹に突き刺した。
「痛っ!」
努哉は一度後方に下がり、間合いを取る。
「……感触からして、深く刺したつもりだったんだけど……あんた、結構素早いな」
ナイフに付着している血を見て、カラッドは呟いた。
「でも今のは痛かったなぁ──君、結構やるね」
刺された脇腹を押さえる努哉の指の隙間から、血がぽたぽたと滴り落ちた。
「褒められたって、嬉しくない」
「これだから楽しいんだよね……生きるか死ぬか、そのギリギリの感覚が」
カラッドの言葉を無視すると、努哉は離した手の平に付いている自分の血を舐め取り、笑った。
「……俺には理解できないね、狂ってるヤツの思考なんか」
「それで結構!僕は理解なんて必要としてないよ」
努哉はカラッドの言葉に即答し、ロングソードを構え直した。
「──無駄話はここで終わり。ここからは……本当の殺し合いだよ」
「……上等だ──来いよ!」
アルディックは、行峯に向けて発砲した。
だが行峯はその弾丸を軽くサーベルで弾くと、一気に間合いを詰めた。
「うわっ……と!」
アルディックは地面に伏せ、その攻撃を避ける。
そして瞬時に、行峯の左肩にショットガンを向け、その引き金を引いた。
「ぐああッ!!」
弾丸が当たった行峯の左肩から、血が噴き出した。
地面に伏せていたアルディックの頬とスーツに、その血飛沫が掛かった。
「あーあ……折角今まで汚さないで来れたのに……お前の血で汚れちまったよ」
アルディックは立ち上がり、血で汚れたスーツを見て残念そうに言った。
「──でもまあ、これでお前の左腕は使いモンにならねェな」
そう言いながら、アルディックはショットガンに新しい弾を込める。
「……右手さえ残っていれば、貴方を殺すには十分です」
「そうか?」
行峯はそれには答えず、アルディックに向けてサーベルを振るった。
まるで怪我などしていないと勘違いさせるような、凄まじい速さで。
「危ねっ!」
アルディックは次々と繰り出される剣劇を避けながら、ショットガンを連続して撃った。
その内の数発は行峯に当たらず、後ろにある真っ黒なビルの外壁に当たり、薄く煙を立てる。
行峯は自分の頬を銃弾が掠ろうと、サーベルを持つ手の勢いを止めはしない。
「……このままじゃ本当に危ねェな……変な意地張ってる場合じゃねェか」
アルディックはため息を吐くと、何かを決心したように呟いた。
「何をブツブツ言ってるんです?神への祈りの言葉ですか?」
「生憎、俺はどこの宗教にも属してないんでね。神サマに祈るにしても、祈る神サマが居ねェんだよ」
馬鹿にするように笑いながら言ってきた行峯に、アルディックも笑い返し言った。
そして、ショットガンを持っていない右手を、自分の背中に回した。
「もうさっさと終わりにしたいんでな──悪く思うなよ!」
言いながら、アルディックは自分の背中から取り出したもう一つの武器を行峯の右太腿へと突き刺した。
「がッ……!」
「いや〜……持ってて良かったぜ、護身用の脇差し」
その場に倒れ込んだ行峯を見ながら、アルディックは大きく息を吐いた。
行峯の太腿に、脇差しは半分以上突き刺さっている。
傷口からは左肩とは比べ物にならない程の量の血が流れ、真っ白い地面を濡らしていた。
「くそっ……!」
行峯は尚も立ち上がろうと、力の入らない右足を動かす。
「貴方なんかに、負ける訳には──」
その言葉と共に振り下ろされたサーベルの一閃を、アルディックは左手の平で受け止めた。
そのまま、サーベルの刃を握り締める。
アルディックの手の平から、血が滲み出た。
「──お前、無理してんじゃねえよ!」
行峯は突然浴びせられた言葉に、反応できずにいた。
「本当は嫌なんだろ!?だったらそう言えばいいじゃねェか!」
アルディックはより強く手を握り締めながら、叫んだ。
「──人殺しが嫌なんだろ!?お前は狂っちゃいねェんだろうが!!」
「お前は、あの殺戮に快楽を見出す馬鹿とは違うだろ……!狂ったフリなんか止めろ!!」
その言葉に、行峯はその場に座り込んだ。
「……どうして……解ったんですか……」
「解るに決まってんだろ……イカれた言葉ばっかり並べ立ててるクセに、殺気がないんだから」
「……そう、ですか」
返事をした行峯の肩は、微かに震えていた。
アルディックは行峯の横に、サーベルを投げた。
「──タッグ組んだ相手がああだからって、自分もそうならなきゃいけないっていうのは辛いな」
アルディックは呟き、カラッドと努哉が戦っているであろう方向を見た。
「──アルディックさん、でしたっけ……?」
「ん?ああそうだ。俺はアルディック」
「……俺は……どうしたら、いいんですか……?」
行峯は力のない声で言った。
アルディックは一度悲しそうに目を伏せると、良く通る声で
「──自分で、考えろ。あいつとずっと二人で行くか、それとも……」
行峯はその言葉に返さず、俯いていた。
アルディックはその後ろ姿を見た後、行峯に背を向けた。
アルディックは持っていた白いハンカチで左手を、出来る限り優しく拭った。
「いっつ!あークソ、カッコつけてサーベル手の平で受け止めるなんかしなきゃ良かった」
スーツのポケットから取り出した包帯を、左手に適当に巻き付ける。
「こっちは終わり、っと。──カラッドの奴、大丈夫か?」
結局血に溺れた狂った人間
手加減は、してはならない
自分が死にたくないのなら、殺せ
Want to return 5
努哉の声と共に、カラッドとあるディックはそれぞれ別の方向に向けて跳躍していた。
その先には、自分の──敵。
それを見た努哉と行峯は一度笑うと、武器を構えた。
カラッドは、持っているナイフを努哉に向けて振り下ろした。
努哉はそれを難なく受け止めると、弾き返す。
「君知ってる?ナイフっていうのは剣みたいに斬るモノじゃないんだよ」
「……そんなの、知ってるさ。でも俺は、自分がやりたいようにやるだけだ」
「それが命取りになるとしても、かい?」
言いながら、努哉はロングソードでカラッドに切り掛かった。
カラッドは間一髪の所でその一閃を避けたが、その剣が生み出した衝撃波が頬に掠り、血が流れ出た。
「……別に、死ぬ気も……殺される気も無いね」
そう言うと、カラッドは努哉の背後に回った。
そして、逆手に持ったナイフを努哉の脇腹に突き刺した。
「痛っ!」
努哉は一度後方に下がり、間合いを取る。
「……感触からして、深く刺したつもりだったんだけど……あんた、結構素早いな」
ナイフに付着している血を見て、カラッドは呟いた。
「でも今のは痛かったなぁ──君、結構やるね」
刺された脇腹を押さえる努哉の指の隙間から、血がぽたぽたと滴り落ちた。
「褒められたって、嬉しくない」
「これだから楽しいんだよね……生きるか死ぬか、そのギリギリの感覚が」
カラッドの言葉を無視すると、努哉は離した手の平に付いている自分の血を舐め取り、笑った。
「……俺には理解できないね、狂ってるヤツの思考なんか」
「それで結構!僕は理解なんて必要としてないよ」
努哉はカラッドの言葉に即答し、ロングソードを構え直した。
「──無駄話はここで終わり。ここからは……本当の殺し合いだよ」
「……上等だ──来いよ!」
アルディックは、行峯に向けて発砲した。
だが行峯はその弾丸を軽くサーベルで弾くと、一気に間合いを詰めた。
「うわっ……と!」
アルディックは地面に伏せ、その攻撃を避ける。
そして瞬時に、行峯の左肩にショットガンを向け、その引き金を引いた。
「ぐああッ!!」
弾丸が当たった行峯の左肩から、血が噴き出した。
地面に伏せていたアルディックの頬とスーツに、その血飛沫が掛かった。
「あーあ……折角今まで汚さないで来れたのに……お前の血で汚れちまったよ」
アルディックは立ち上がり、血で汚れたスーツを見て残念そうに言った。
「──でもまあ、これでお前の左腕は使いモンにならねェな」
そう言いながら、アルディックはショットガンに新しい弾を込める。
「……右手さえ残っていれば、貴方を殺すには十分です」
「そうか?」
行峯はそれには答えず、アルディックに向けてサーベルを振るった。
まるで怪我などしていないと勘違いさせるような、凄まじい速さで。
「危ねっ!」
アルディックは次々と繰り出される剣劇を避けながら、ショットガンを連続して撃った。
その内の数発は行峯に当たらず、後ろにある真っ黒なビルの外壁に当たり、薄く煙を立てる。
行峯は自分の頬を銃弾が掠ろうと、サーベルを持つ手の勢いを止めはしない。
「……このままじゃ本当に危ねェな……変な意地張ってる場合じゃねェか」
アルディックはため息を吐くと、何かを決心したように呟いた。
「何をブツブツ言ってるんです?神への祈りの言葉ですか?」
「生憎、俺はどこの宗教にも属してないんでね。神サマに祈るにしても、祈る神サマが居ねェんだよ」
馬鹿にするように笑いながら言ってきた行峯に、アルディックも笑い返し言った。
そして、ショットガンを持っていない右手を、自分の背中に回した。
「もうさっさと終わりにしたいんでな──悪く思うなよ!」
言いながら、アルディックは自分の背中から取り出したもう一つの武器を行峯の右太腿へと突き刺した。
「がッ……!」
「いや〜……持ってて良かったぜ、護身用の脇差し」
その場に倒れ込んだ行峯を見ながら、アルディックは大きく息を吐いた。
行峯の太腿に、脇差しは半分以上突き刺さっている。
傷口からは左肩とは比べ物にならない程の量の血が流れ、真っ白い地面を濡らしていた。
「くそっ……!」
行峯は尚も立ち上がろうと、力の入らない右足を動かす。
「貴方なんかに、負ける訳には──」
その言葉と共に振り下ろされたサーベルの一閃を、アルディックは左手の平で受け止めた。
そのまま、サーベルの刃を握り締める。
アルディックの手の平から、血が滲み出た。
「──お前、無理してんじゃねえよ!」
行峯は突然浴びせられた言葉に、反応できずにいた。
「本当は嫌なんだろ!?だったらそう言えばいいじゃねェか!」
アルディックはより強く手を握り締めながら、叫んだ。
「──人殺しが嫌なんだろ!?お前は狂っちゃいねェんだろうが!!」
「お前は、あの殺戮に快楽を見出す馬鹿とは違うだろ……!狂ったフリなんか止めろ!!」
その言葉に、行峯はその場に座り込んだ。
「……どうして……解ったんですか……」
「解るに決まってんだろ……イカれた言葉ばっかり並べ立ててるクセに、殺気がないんだから」
「……そう、ですか」
返事をした行峯の肩は、微かに震えていた。
アルディックは行峯の横に、サーベルを投げた。
「──タッグ組んだ相手がああだからって、自分もそうならなきゃいけないっていうのは辛いな」
アルディックは呟き、カラッドと努哉が戦っているであろう方向を見た。
「──アルディックさん、でしたっけ……?」
「ん?ああそうだ。俺はアルディック」
「……俺は……どうしたら、いいんですか……?」
行峯は力のない声で言った。
アルディックは一度悲しそうに目を伏せると、良く通る声で
「──自分で、考えろ。あいつとずっと二人で行くか、それとも……」
行峯はその言葉に返さず、俯いていた。
アルディックはその後ろ姿を見た後、行峯に背を向けた。
アルディックは持っていた白いハンカチで左手を、出来る限り優しく拭った。
「いっつ!あークソ、カッコつけてサーベル手の平で受け止めるなんかしなきゃ良かった」
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FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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