魔界に堕ちよう RELAYS - リレイズ - 忍者ブログ
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亡國覚醒カタルシスは聞いてて飽きない。
つーかレンカバーいいわ。君本当にレン君ですか。
ヘメティのイメージソングって黒い羽根の天使なんだよなー…
黒い羽根の天使の「俺」だと思うけどね。
ソーマは少女タナトス以外に思い浮かばないwww

リレイズはもう既に15話目\(^o^)/
何故ここまで続くしwwwwww




RELAYS - リレイズ - 15 【発砲許可】

シェイド大佐に先導され、俺とソーマ、ウライは軍の裏──調度この街の端に辿り着いた。
そこには、この街の軍人が並んでいた。
どこが小規模軍隊だと言いたくなるくらい、大勢の軍人が。
「凄い──」
俺は呟いて、辺りを見回す。
そこで気付いた。
「大佐!あの──アイツは!?」
「アイツ?──ああ、ザクストの事か?」
先程まで居たはずのザクストの姿が見えなかった。
迷子になったなんて事は無いだろう。シェイド大佐に付いてきたんだし、何より俺よりも詳しい筈だ。
「アイツはいつもこうだ。単体行動ばかりする」
「それ大丈夫なんですか!?」
「心配ない。逆にアイツは一人じゃないときちんと行動を起こさない」
シェイド大佐の言葉に、俺は安堵の溜め息を漏らした。
「オレはそれよりも、お前の方が心配だ」
「え?」
「あまり無茶はするな──死ぬぞ」
「……はい」
どれだけ戦場に出て、死という言葉を聞いても、この感覚には慣れることがない。
簡単に言えば──恐怖だろう。
俺は未だに、それを拭えずにいる。
「──此処で、少し任務内容を確認する」
シェイド大佐は俺の肯定を聞いて頷いた後、そう切り出した。
「一つ目は、あちら側を撃退する事」
「二つ目は──無理なら無理で良いらしいが、あちら側の人間を数人拘束する事」
「三つ目」

『極力、死者を出さないこと』

「この任務で、一番難しいだろうが──」
「問題ない」
ソーマはシェイド大佐の言葉を遮り、口を開いた。
「殺さなければいいのだろう?」
「まあそうだな……殺さずに、かつ後々死んでしまうような傷でなければ良い、だそうだ」
「ならば楽だな」
ソーマは言うと、口を閉ざした。
「内容は、これで間違いないな?」
間違いは無い。
ただ、ソーマの言葉の意味が気になった。
「──あ」
「どうした?」
俺はあることに気付き、声を上げた。
「……ウライの銃って玩具拳銃じゃなかったでしたっけ?」
「馬鹿か貴様は……」
「それくらい考えればいいだろう……」
俺の言葉に、シェイド大佐とソーマの呟きと溜め息が被さった。
「今回はちゃんと本物の銃を持たせてある。心配するな」
さすがに玩具は無いと思ったが……良かった……
「ああそれとだ」
思い出したように言うシェイド大佐は、少し笑っていった。
「この周辺には民家もない。街からかなり距離もあるからな。街の人間に被害が出る事は
気にしなくて良い」
「そうなんですか?」
「いつかこうなる事は予想していた。──数年前か。数年前に軍周辺から民家を退かしておいた」
「凄いですね……」
シェイド大佐は再度笑うと
「だから、思う存分暴れて良い」
いや、暴れるつもりはないが。
俺がそう思った瞬間、遠くから銃声が聞こえた。
「来ました!!」
ウライの声に、シェイド大佐が頷いた。

「総員──発砲を、許可する!!」

シェイド大佐の良く通る声に、何発もの銃声が響き渡った。
「行くぞ」
「あ、ああ!」
俺は先に走り出したソーマの後を追った。



「──あ、始まっちまったか」
薄暗い部屋の中で、男は遠くから微かに聞こえてきた銃声に呟いた。
「銃だけで大丈夫……なワケねえか」
男は椅子から立ち上がり、大きく伸びをした。
「しょうがねェな……届けてやるか」
男は、出入り口の近くに立て掛けてあったモノを手に、自分の店を出た。

「オレが行くまで生きてろよ、刀少年」




短いwww短いよwwwwww!!

まあいいや。多分今日は2回くらい更新できる・・・かもしれない。

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俺は結局何かを書いていないと落ち着かないらしい。





どこからか、機械音が聞こえた。
──俺はうっすらと目を開く。
その瞬間

RELAYS - リレイズ - 14 【戦闘開始】

「うわあああああああっ!!」
俺は突如聞こえてきた銃声に、起こしかけていた身体を伏せる。
「やっと起きたか」
「……え?」
閉じていた目を開くと、そこに居たのは──
「しぇ、シェイド大佐!?何でこんな所に居るんすか!!」
「お前達が遅いから迎えに来た」
ライフルを構えたまま静かに言うシェイド大佐の後ろには、ソーマが立っている。
「俺は早く行きたかったのだが、この阿呆が起きなくてな」
「確かにこいつは起きにくいと思うぞ。あれだけ騒いでも起きなかったからな」
「二人とも何の話してんだ!!」
俺には何がなんだか解らない。
「簡単に言うと、あんまり起きないお前についてソーマと話し合っていた」
俺はそれでやっと理解した。
つまり、簡潔に言うと。
「俺のせいで遅刻寸前……と?」
寝起きの頭でこれだけ理解したのだ。自分でもよく頑張った方──だと思う。
「やっと理解したか、馬鹿が」
「遅刻寸前ではない。遅れたといっても5分程度だ。焦らなくて良い」
「……すみません……」
「謝る暇があったらさっさと準備をしろ」
ソーマに言われ、俺はベッドから下りる。
当たり前だが、ソーマはもう既に準備完了──を通り越して臨戦態勢だ。

「準備はできたか?」
「出来ました」
準備を終え、俺は頷く。
「行くぞ」
ソーマは言うと、開け放たれた窓の窓枠に足をかけた。

そしてそのまま、どこか──この街の軍に向けてだろうが、跳んだ。

「なっ……!」
「あ、大丈夫ですよ。アイツいつもああなんで」
驚いているシェイド大佐に、俺は説明する。
ソーマはいつもああだ。
何故か窓から出て行く。
以前この事について聞いたときは、『あまり一目に付きたくない』という理由だった。
だったら人のあまりいない道を選んで行けばいいものを、何故窓から跳んで行くのか……
どうやら、跳んでからは家の屋根などの上を走っているらしい。
いやもう──その家に住んでいる人には「ご愁傷様」としか言えない。
俺が謝ろう。ごめんなさい。
「そうか……ヘメティ、俺達も行くぞ」
「はい」
俺は昨日購入──何回も言うが、貰ったと言った方が正しい拳銃を持った。
それと同時に思い出す。
「あ──」
「どうした?」
「俺今……刀持ってないんですけど……」
俺の日本刀──『闇霧』を、昨日の武器屋に、そのまま置いてきている事に。
「どこにやったんだ?」
「えっと、昨日少し武器屋に預けて手入れして貰うことになって……」
だが店長は『明日に間に合うようにする』と言っていた。
「──大丈夫、なのか?」
「うーん……大丈夫だと──思います」
俺も少し不安ではあった。
手ぶらという訳ではない。
一応、拳銃はある。
だが、俺は今まで1度も、拳銃──いや、刀以外の武器を、扱ったことがない。
それが少し、心配だった。
「ならいいが……無茶はするなよ。」
「解ってます」
シェイド大佐は、俺の言葉に安心したように頷くと、宿のドアを開けた。

俺がシェイド大佐に先導されて辿り着いたこの街の軍本部の前には、もうソーマが立っていた。
「遅かったな」
「いや、何でお前場所解るんだよ!!」
「この街はかなり簡単な造りをしている。少し探せばすぐに見つかったぞ」
ソーマはあっさりと言ってのける。
それはソーマの方向感覚というか、そういうのが凄く優れているだけなんじゃ……
「まあ二人とも、話はそこまでにして──」
シェイド大佐の声に、俺とソーマは話すのを止める。
「今回一緒に戦って貰う人間を紹介したい──付いてきてくれ」

「──昨日も、まあ、会ったんだが……」
気まずそうに言うシェイド大佐の横には、2人の軍人が立っていた。
その内の1人は、昨日『撃っていいですか?』などという質問をしていた──
「ウライ・キンパーです。お願いします。」
ウライは一度頭を下げると、元の場所へ戻る。
ソーマよりマシだとしても──かなり、感情の起伏が解らない人間だった。
「それと、こいつは初めてだろう?」
シェイド大佐に促され、俺達の前に1人の青年が出てきた。
頭の上の方で1つに纏めてある、赤に黒が混じった髪の毛。
青年の右手は、義手だった。
「──ザクスト。ザクスト・フェスレインだ」
少し警戒した様子で言う青年──ザクストは、それだけを言った。
「……いや──2人とも本当に接しづらいだろうが、よろしく頼む」
シェイド大佐も、この二人にはかなり手を焼いているだろうなぁ……
俺がそう思った瞬間、サイレンが鳴り響いた。
「来たか……!」
「──らしいな」
シェイド大佐とソーマの言葉に、俺は手の中にある拳銃を握り締めた。
「──来い!」
シェイド大佐の声で、俺達は走り出した。


──任務を、遂行する




3時間くらい掛かったwwwwっうぇwwwww

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囚人また聞いてボロ泣いてる。糞泣ける。紙飛行機は冗談じゃないくらいアレだからあんまり聞かない。
紙飛行機は何か、冗談じゃなく呼吸困難になる。マジで。
囚人聞きながら13話ー目ー
話数間違ってたなんてしねる/(^O^)\



真っ白いツインの片方だけ結った髪の毛と、黒い腰エプロン
どこかで見たことがある格好──
っていうか、どっからどう見てもこいつは……

RELAYS - リレイズ - 13 【再会】

「──って、何でお前がここに居るんだよ!」
「それはこっちの台詞!何でアンタがここに居るの!?」
俺がイーナに聞いた筈が、逆に俺が聞かれてしまった。
「いや、ちょっとな」
「……もしかしてまた観光?だったら私と同じだけど」
──こいつの頭の中には観光しかないのか!
初めて会ったときもそうだった。
俺が上から落ちてきて、ウィジロの人間じゃないと気付かれて……
普通の観光客が上から落ちてくるわけないでしょうよ。そこ考えようよ。
「ま、まあそんな感じだ」
「ふーん……って、アンタその拳銃どうしたの?」
納得したのかしていないのか解らないイーナは、俺が持っている拳銃を見て言った。
「あ、これか?さっき買ったんだ」
買った、というよりは貰ったんだけどな。
「──アンタ銃も使えるの?」
イーナの言葉に、俺は重大なことに気付いた。

「──忘れてた……」

「ヘメティ、アンタっ馬鹿じゃないの!?銃は使えなかったらただの危険物よ!?」
「解ってるよそんなの!!でも撃とうと思えば俺でも撃てる!!いや撃つ!!」
「そういう考えじゃ駄目なんだって!」
「あー解った解った!使えるようになるまで使わないから!」
俺の宣言に、イーナは納得したように頷いた。
「──まあ、そんなに使う機会はあんまりないだろうけどな」
「え……じゃあ何で買ったのよ」
──確かに。
何故俺はこれを買ったのだろう。
最初手にしたときに、何か無くしていた物を取り戻せたような、懐かしい感覚がした、
ただそれだけで俺はこれを買ったのか?
そうじゃない気がする。
何かは解らない。
俺は手の中にある拳銃を見る。
「……何で、だろうな……悪い、俺も解んねえや」
訳の分からない考えを止めるように、俺は笑った。
「まあ別にいいんだけど──あれ、お友達は?」
イーナの言葉に、俺は吹き出した。
「た、頼むイーナ。それだけはもう言わないでくれ……!」
あの時はまだ途中で中断されたからいいものの、今度バレたら──うん、死さえ簡単に覚悟できる。
「わ、解ったわよ……アンタがそこまで言うなら言わない」
「ほんと、マジで頼むぞ」
俺が安心して胸を撫で下ろした時だった。
街に、鐘の音が鳴り響いた。
「あ──っと、じゃあ私もう行くね!宿に帰る時間だし」
「そうか……じゃあな!」
「また会おうねー!どっかで!」
イーナは言い残すと、俺に背を向けて走っていった。
「……あ、俺も戻らなきゃな」
もうとっくに日は暮れている。
俺はイーナが走っていったのとは逆の方向に足を向けた。

「ただいま」
宿の部屋のドアを開けながら、誰に言うでもなく呟いた。
その瞬間、俺の頬を──鋭利な物ではないと思うが、何かが掠った。
それは廊下の壁にぶつかり、硬質の音を立てて床に落ちる。
「……この時間まで何処をほっつき歩いていたんだ、このド阿呆が」
ソーマの怒気を含んだ声を聞くのと同時に、俺は後ろを振り返る。
廊下の床に落ちているのは、角から少し煙を立たせている──
ソーマが読んでいた、一冊の本だった。
ちなみに、ごく普通の、1センチくらいの厚さの文庫本。
廊下の壁は、少しだけだが凹んでいた。
どれだけ強い力で投げたのか……
「──いや、怒ってるのは解るけどさ、本は大事にしようぜ……」
俺はその本を拾い上げる。
「──貴様本当に解っているのか?」
「……何が?」
ソーマの言葉の意味が解らず、俺は拾った本をソーマに手渡しながら聞き返した。
「あちらの人間が来るのは明日、だとでも思っているのか?だとしたら大きな間違いだ」
「連中がそんな約束を守るとでも?そんな訳はない」
「あちらの人間が、この街の人間に紛れ込んでいる可能性も十分にある」
「あ──」
俺はそこで気付く。
「貴様、よくそんな甘い考えで、殺されずに帰って来られたな」
「──そこまで、考えて無かった」
ソーマの考えで言うのなら、俺はいつ殺されてもおかしくない。
「貴様を心配する訳ではない。ただ、今この状況で味方が減れば面倒な事になる。それだけだ」
「……お前、いっつもそればっかりだな」
心配して貰いたい訳じゃない。逆にそうじゃない方が有り難い。
だが、俺がいつも憤りを感じているのは、ソーマの考え方に対してだ。
「お前の言ってる事は間違ってないと思う。ただ──」
「貴様は楽観的にモノを見すぎだ」
ソーマは微かに悲しそうに眉根を寄せた。

「こう考えていなければ、この戦場では生きていけない」

ソーマの言葉に、俺はすぐに反応できなかった。
今までにも、同じようなことを言われたことはあった。
だが、今日の事は、少し──意味が、違う気がする。
「──ソーマは……」
「さっさと休め──これ以上は無意味だ」
ソーマに遮られ、俺は言いかけた言葉を呑み込んだ。
「え──ソーマは?」
「他人の心配よりも、先に自分の事を考えろ」
俺は反論できずに、溜め息をつくとベッドに倒れ込んだ。
それと同時に、溜息が出る。
──俺はどうすればいいのか──

考えている内、俺は眠っていた。

明日、あんな事になるなんて知らずに。




長い俺オワタwwwww


長さ違うのどうにかしようよwww
あと喉痛いwww
Missing You聞くんじゃなかった・・・泣けてきた・・・

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カテゴリー分けしましたぜ!
リレイズで書きたいシーンがある。滅茶苦茶書きたい。凄い書きたい。




RELAYS - リレイズ - 11 【拳銃】

……うん、これは……
「暇だーーーーーーっ!!」

宿に、俺の叫び声が木霊した。

「いちいち騒ぐな、煩い」
ソーマが、俺に迷惑そうな視線を向けてきた。
時計を見ると、まだ午後5時を少し過ぎたところだ。
「寝るにしても車の中で寝たから寝れないしなぁ……」
「俺は道中何回も起こしたが。こうなることは前もって予測していた」
「普通に呼びかけただけじゃ起きないって!」
ソーマはそんな俺の最もだと……自分では思うが、その理由を無視し、手に持っている本に
視線を落とした。
「俺も本持ってくりゃ良かった」
「本など一冊も持っていないくせに」
「え、何でそれ知ってんの」
確かに俺は本は一冊も持っていない。
時間があっても読書はあまりしない。──はっきり言えば、俺は読書が本当に苦手だ。
機関の自分の部屋に帰るとすぐに横になってしまう。
それか、色々考えている。
言えば真面目な話になるが──自分の事、この戦い……『戦争』と言った方が正しいかもしれない。
俺は本当にこれでいいのかどうか。
いつも頭の片隅に、それが残っている。
──問題はそれじゃない!問題はソーマが何故俺の読書嫌いを知っているのかだ!
「貴様が本を持ち歩いているところも見たことがない。」
「だって本自体嫌いだし、持ち歩く必要ないだろうし……」
「以前司令官から渡されたたかが『二十枚程度』の資料を見て半泣きだっただろう」
「二十枚程度って何だよ!どう考えても多いだろ!!」
俺はそう思う。絶対多い。せめてその半分か四分の一にして欲しい。
だがソーマは、二十枚くらい何でもないらしい。
「駄目だ俺……暇すぎて暇すぎて駄目だ。ちょっと街ン中見てくる」
「勝手にしろ。そしてそのまま帰ってくるな馬鹿」
ソーマの冗談なのか本気なのか解らない言葉を聞かなかったことにする。
俺は一応護身用としてだが日本刀を持ち、宿の扉を開けた。
──絶対帰ってくるからな!!

「──って言って出てきたのは良いけど……」
俺はシェイド大佐に会った所から少し離れた商店街と思われる所を歩いていた。
「どこを見ればいいんだ?」
この街は本当に小さく、平和でのどかな街だ。
俺達が居る世界──戦争から隔絶された世界のような印象さえ受けた。
俺は空を見上げる。
ここにはまだ、青空が広がっている。
あの都市に、空なんてモノは存在しない。
下層部には地上、中層部には上層部の地盤でできた天井がある。
青空を見たのは、凄く久しぶりだった。
「──まあ、どっか色々見てみるか。軍隊があるっていうなら武器屋もあるだろうし」
俺はそう考え、辺りを見回しながら歩き出した。

「……見つからない……」
あれだけ歩き回ったのに、武器屋どころか闇市さえ無い。
さすがは平和な街リグスペイア。
感心──してる場合じゃない。
「これもしかして、武器屋自体ないんじゃ……」
そう落胆したときだった。
俺はふと振り向いたその先に、ある看板を見つけた。
『- Arms -』
どうやら武器屋らしい。看板の名前だけでそれが解る。
というか、少しは店名を考えたらどうなんだ店長。これじゃ捻りがないぞ。
だが、あってくれた。
俺は小走りでその店に行った。

「すいませーん、ここって武器とか売ってますかー?」
「売ってるぞ。看板を見てこい」
カウンターに座っている店長と思われる男性はそう答えた。
俺は一度、店内を見回す。
「色々あるなー……」
素直にそう思った。武器屋を利用するのは初めてではないが、ここほど色々ある店は少ない。
呟いた俺の目に、ある物が映った。
「これ──」
店の窓から入る陽の光を浴びて黒光りする、一丁の拳銃。
俺はそれを手に取る。
その拳銃は、前から俺の物であったかのように手に馴染んだ。
「気に入ったか?」
「──はい」
店長の言葉に、俺は頷いた。
「よし、持ってけ」
「え、あの、代金は──」
「来店記念だ。代金はいらないからやるよ。あと弾も。」
「あ──ありがとうございます!」
俺は店長に頭を下げた。
ここまでいい店長に会ったことは一度もない。どれだけいい人なんだ店長。
「──ところで、あと欲しいモンは?」
「え、っと……この刀手入れしたいんですけど」
「俺がやる。貸してみろ」
刀を貸すことに少し躊躇したが、俺は店長に刀を手渡した。
「──『ヤミキリ』?この刀の名前か」
『闇霧』──刀の鞘に書かれている、この刀の名称だ。
「そうらしいです。俺もつい最近知ったんですけどね」
今までそこまで見る余裕はなかった。任務がないときに刀を見ていて、その名前を知った。
「随分使い込まれてるな。まあ明日の朝までには間に合わせる」
「……何か色々すいません」
「いやいい。俺が好きでやってることだ」
心配するな、と続けた店長の言葉に、俺は笑った。
街が街なら、人も人だ。
俺は拳銃を手に、その店を出た。

「──そろそろ帰るか……」
街はまだ街頭の明かりで昼のように明るいが、空はもう薄暗くなってきている。
俺は宿へ向かおうと足を踏み出した。
その時、誰かと肩がぶつかった。
「す、すいませ──」
俺はすいません、と言おうとして止まる。
その相手が──

──俺を知っていて、俺も知っている──

「ヘメティ!?」


「──イーナ!?」





敵側の人間をヒロインにするのはマジでガチで無理だろうか

よしじゃあいっそのことソーマ(黙れ

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後でちゃんとリレイズカテゴリー分けしておくよ!!




RELAYS - リレイズ - 10 【開始】

──……きろ──
……何だ、この声は──

「──起きろと言っている!!」

怒号と共に、俺の頭に衝撃が走った。
「ってぇ!!」
横を見れば、ソーマが不機嫌そうにこちらを見ていた。
「何すんだよ!」
「何度起きろと言っても起きない貴様が悪いんだろうがッ!!」
「それは、まあ──ごめん」
俺は殴られた頭をさすりながら、殴った張本人のソーマに素直に謝った。
「で、何?」
「──本当に馬鹿だな……到着だ」
寝起きでぼんやりとしている目を擦り、俺は窓の外を見た。
白い石畳の道に、道と同じ色合いをした家が連なっている。
「ここが?」

「ああ──ここが『リグスペイア』だ」

俺とソーマは車から降り、街を見渡した。
「平和だな……」
ウィジロやその周辺と違い、ここは凄く平和だ。
すぐそこまでウィジロが迫ってきている状況でも。
それが少し不思議だった。
「馬鹿馬鹿しい程に呑気な街だ」
「何でいつもそう──って、おい待てよ!」
俺の言葉など聞かず、ソーマは俺を置いて歩き出した。
「誰が待つか。人を一人待たせてある」
ソーマの言葉に、少し疑問を持つ。
この街に知り合いなど居るわけがない。俺もソーマも、ここに来るのは初めての筈だ。
「この街の軍隊──その大佐だ」
「……あ、そういえばそう言ってたな」
俺は出発前にダグラスさんに言われたことを思い出した。
『一応その街にも小さいけど軍隊はあるみたいなんだ』
「急ぐぞ」
「あ、ああ!」

暫く街の中を歩くと、遠目でも軍服と解る服装をした男性を見つけた。
「ソーマ、もしかしてあの人か?」
「──だろうな」
ソーマが返事をしたとき、男性がこちらに気付き、歩み寄ってきた。
遠くから見たときは解らなかったが、顔に包帯を巻いている。
目と口元は隠していない。
「良く来てくれたな」
男性は良く通る声で言った。
「貴様が、この街の軍の大佐とやらか?」
「ソーマ……少しは敬語使えよ」
だがソーマは俺の注意を堂々とスルーした。
「ああ。シェイド=ダーグウェッジだ」
男性──シェイド大佐はソーマの言葉に気を悪くした様子もなく名乗った。
「シェイドか──俺はソーマ」
「俺はヘメティ。よろしくな大佐」
「ソーマとヘメティか。こちらこそ、よろしく頼む」
シェイド大佐はそう言うと、綺麗な動きで敬礼した。
──さすが軍人……動きに狂いがない……
俺がそう感じた時、シェイド大佐の後ろから、誰かが走ってくるのが見えた。
薄いピンク色のツインテールを揺らしながら走ってきた少女は、息を切らしながら
「シェイド大佐、ここにいたんですか……どれだけ走り回ったと……」
「何だ、ウライ」
ウライと呼ばれた少女は、思い出したというように顔を上げた。
「またあのアホ一般兵が私にちょっかい出してきたんですけど、撃っていいですか」
そりゃ駄目だろ。
俺はそう思った。
そう思ったが──
「許可する」
「ありがとうございます。じゃあ早速」
「いやちょっと!!」
俺の叫び声に、シェイド大佐とウライは俺に怪訝そうな表情を向けた。
「撃っちゃ駄目だろ撃っちゃ!!相手死ぬぞ!!」
「何を馬鹿な事を……ちょっかいを出すような兵士は戦場でもすぐに死ぬ」
「それには同意だ」
「ソーマも同意すんな!」
俺は一度呼吸を整えるために言葉を切る。
「大丈夫だ、ウライの持っているのは訓練用の玩具拳銃だからな」
「……よかった……」
俺はシェイド大佐の言葉にホッとした。
「だから幾ら撃ってもいいですよね?」
「ああ。首から上以外は幾らでも撃て」
それもどうかと思うが、俺はもう口出しをしないことにした。
多分、シェイド大佐が言うのだから大丈夫なのだろう。
「解りました。」
ピシッと敬礼を決めたウライがどこかへ走って行き、その姿が見えなくなる。
「……まあ、ウライは放っておこう。知っての通り、この街の軍隊は本当に小規模だ」
「知っている。だから俺達を呼んだのだろう」
シェイド大佐はソーマの言葉に頷く。
「そこからは、お前達が機関で聞いているだろう任務内容と同じだ」
「解りました」
「あちらがこの街に来るのは明日だ。今日はゆっくり休むといい。この宿の手配は
既に取ってあるからな」
俺の後ろにある建物を指差しながら、シェイド大佐は言った。
「あ、ありがとうございます!」
シェイド大佐は笑った。
「大佐の権力をナメるなよ」

「じゃあ、また明日に」
「ああ。また明日会おう」

──やはり、凄い。色々な意味で凄い。

俺はそう考えながら、宿の扉を押した。





キリの良いところで終わらせようと思うとこうなる←
なげぇwwwwwww

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ソーマにキラッてさせたい。
てか、ソーマに「まりさは大変な物を(ry」を歌わせたい。
まりさ?漢字で書けるわけないじゃないですか。
「人の心まで…やってられるか糞が!」
「はい収録おkでーす」


…さ、さあ書こうか!!





RELAYS - リレイズ - 9 【出動】

「──ん〜……」
部屋の天井がぼんやりと視界に映る。
その天井は、俺が帰ってきたときよりも明るい。
「……って、俺寝てた!?」
やっと寝ていた事に気付き、飛び起きた。
「い、今何時だ!?何時なんだ!?」
焦って壁に掛けられた時計を見る。
『AM 5:00』
この時計が指す時間は、午前5時。
調度早朝──つまり、任務に出る時間。
大丈夫だとは思う。
だが

「俺を置いて行ったりしてないだろうな……」

ダグラスさんが居る限り、置いて行きはしないだろうが……
ソーマだったら普通に置いていきそうで怖い。
実際そういうことが一度あった。
その時は車の運転手が気付いてくれたからよかったものの──
「ヤバすぎるだろこの状況!!」
俺は急いで任務の準備を始めた。
その準備を終えると、俺はドアの近くの壁に立て掛けておいた日本刀を持って部屋を出た。

司令室の前を通りかかったとき、俺は少しだけ部屋の中を覗いてみた。
だが、ダグラスさんはもちろん誰も居ない。
ということは──
「も、もう出発──」
「おい、オッドアイ!お前まだここ居たのかよ!!」
「アイド、調度良いところに──ってだから……!」
言い合いをしている場合で無いことに気付き、俺は言葉を呑み込む。
「司令官ならさっき出てったぜ?」
さっき、というのが本当なら、まだ間に合うはずだ。
「ありがとな!!」
「頑張れよ!応援してっから!」
アイドの言葉に俺は走りながら背中越しに手を振って答えた。

「──それで、今回の任務だけど……」
俺は微かな話し声を聞き、そちらへと走った。
遠目にダグラスさんとソーマの姿が見える。
「──任務を」
「ま……待て二人とも!!」
俺は2人の元に辿り着くと叫んだ。
「ヘメティ!?遅いから来ないのかと──」
「寝坊した、んです……」
息を整えながら、それだけを告げる。
「馬鹿が良くやる事だな」
「う、うるさい!」

「──結局来るのか」
「……悪いか?」
やっと息を整え終わり、俺は大きく息を吐いてからソーマに答えた。
「俺は言った筈だ。殺す覚悟がないのなら、戦場で邪魔になるだけだと」
「解ってる」
「甘さは死を招く──俺はそれを身を持って体験しているからな」
「え?」
ソーマの最後の言葉に、俺は少し疑問を感じた。
「まあそれは後にして……2人とも来たことだし、今回の任務の詳細を言おう」
ダグラスさんの声に、俺は頷く。
「まず──ここから西にある街に行って貰う。昨日話した通り、ウィジロがまた都市を
拡張するらしい。正確に言えば、合併みたいなモノだけどね。」
「合併って事は、その街の人間は?」
「街の人間は半数以上が反対だそうだ。だけどあちらサンは、それを無視して武力で
制圧しようって考えてるんだ」
「そんな理不尽な──」
それを言ったところで何も変わらないのは解っている。
「一応その街にも小さいけど軍隊はあるみたいなんだ。」
俺はそれを聞いて、少しだけ安堵した。
「今回の任務の内容は3つある」

「1つ目は、その軍隊に加勢してあちらサンを撃退すること」
「2つ目は──あちらサンの軍人を、数人でいい、捉えること」

「そして3つ目」


「極力、死者を出さないこと」


ダグラスさんの言葉に、俺は驚く。
「3つ目──それでいいのか?」
「こちらとしても、人が死ぬのは見たくないしね」
俺は横目でソーマを見た。
「それが命令なら、殺さない」
ソーマは淡々とダグラスさんに答えた。
俺はその言葉に対して少し──いや、かなり憤りは感じたが、ここで言い合うわけにはいかない。
言い合う空気でもない。
「任務の内容はこれで全部だね。」
「解った」
「ありがとう、ダグラスさん」


「じゃあ──行ってらっしゃい」


「はい!」
俺は笑ってダグラスさんに返し、背を向けた。


『任務を、開始する』




うわーお

書いてる内にめっさ鬱になったよ!!何でだろうね!!
何ていうか?
俺って、友達になっても良い人間なのかな…って考える。

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本当です。いつもコピペしてる。
そろそろアレかな…誰か新キャラ出すかな…まだいいか…

シェイドは今日描いてたんだけど、かなりジェネシスじみた格好になりました。
しかもダージュのGwwwwww有り得ねぇwwwwww
シェイドはホント、色々な意味で変な奴。
キャラ的にはソーマに似てるのに、性格がw
何でも言い返す奴です。





RELAYS - リレイズ - 9 【休息】

ダグラスさんの司令室を後にした俺は、当てもなく本部の中を歩いていた。
一応部屋は割り当てられている。
だが、部屋には基本的に何もない。
時々本等が置かれている部屋もあるが、俺の部屋にはテーブルとベッド、生活するのに
最低限の物以外は置いていない。
だから、自分の部屋に戻っても暇なだけだ。
俺は大きく伸びをした。
と同時に、誰かに思いっ切り背中を叩かれた。
「いってぇ〜……」
「よっ!おかえりオッドアイ!」
「だから俺はヘメティだっつの……つーかお前なんでいつも背中叩くんだよ!」
後ろに居たのは、白衣を着て水色の髪を肩の辺りで短く切り揃えている青年だった。
俺は背中の痛みを堪えて立ち上がる。
「だってお前事実だろ?」
「だからそれをあだ名にするなって言ってるんだよ!」

『オッドアイ』

それは事実だ。
俺の右目は、血のような赫い色をしている。
そしてもう一方の左目は、紫水晶みたいな濃い紫色。
別に俺はこの目を気にしてもいない。
「いいだろ別に。あの人の『ヘメ君』よりはマシだろ?」
「ま、まあそれは──」
確かにダグラスさんの『ヘメ君』よりはいいのかもしれないが──
「でも俺にとっちゃどっちも同じだっつーの!!」
「あーそうかそうか。悪かった」
「──絶対解ってないだろ馬鹿アイド」
「解ったって。俺は書類運びで忙しいんだ」
青年──アイドはそう言うと、足下に置いていた資料の束を手に取った。
「じゃあ俺にちょっかい出すなよ……」
アイドはいつもこういう調子だ。
それに慣れているのかと言われれば──全然慣れてない。
ソーマのような冷静沈着を通り越して冷徹、っていう奴もかなり慣れないが、
アイドはそれ以上だ。
「明日任務なんだろ?頑張れよ!」
突然言われた言葉に、俺は驚いた。
「あ……ああ。頑張ってくる!」
俺はアイドに返し、歩き出した。
「あんま悩むなよー!」
背後から聞こえてきたアイドの声に、俺は振り返る。
そこには、資料の束を抱えて笑っているアイドが居た。
「解ってる!ありが──」
「悩むのなんてオッドアイらしくないからな!!」
「ッ、だからそれ止めろって言ってるだろー!!」
俺は再度言い返し、今度こそ歩き出した。

「……何もないなー」
先程アイドと出会った以外、何もない。
部屋に帰って休んだ方が時間をちゃんと使えるか──
そう考えたときだった。
どこからか、ざわめきの声が聞こえた。
喧噪、と言った方が正しい表現かもしれない、という程に。
俺はそちらを見る。

「おい、見ろよ──」
「あれってもしかして──」
「もしかしてじゃねえよ、あれ──」

「『死神』だ──」

聞き取れたのはそれだけだったが、十分意味は解った。
多分、あの人の群の中心に居るのは──ソーマだ。
『死神』
それはソーマの通り名。
誰が言い出したのかは解らないが、黒ずくめの格好とソーマ自身が持っている巨大な鎌も
その原因である気がする。
常人なら、あれを見て死神を連想させない人間は居ないだろう。

俺は溜め息をつき、再び歩き出した。


俺は自分の部屋の明かりを付けると、ベッドの上に寝転がった。
久しぶりに帰ってきた部屋で、息をつく。
明日、早朝。
俺はもう決めている。
というか、当たり前だ。
「行ってやるよ──任務」

『殺す覚悟がないなら、邪魔なだけだ』

ソーマに言われたことは、自分でもよく解るくらいに的を射ている。
だが、その言葉を黙って吞んで、ここで待っている訳にいかない。
いくわけがない。

俺は考えている内に、深い眠りへと落ちていった




ソーマは死神モデルだからしょうがないんです。
大丈夫、これから吸血鬼とか出てくる…かもしんないから←

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