I permanently serve you. NeroAngelo
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カルマはリレイズとかWantみたいに話数ないれす^p^
なので区切りの良いところでー、ってことで投稿していきまする(`・ω・´)
掲示板に投稿したのをそのまま引っ張ってきてますが、前口上が短くなってます。だって長いかrアッー
なので区切りの良いところでー、ってことで投稿していきまする(`・ω・´)
掲示板に投稿したのをそのまま引っ張ってきてますが、前口上が短くなってます。だって長いかrアッー
「—— 君が、新しい殺し屋か。何でも体術を扱うっていう」
「……ああ、そうだ」
「まあ、別に私としてはどうでもいいんだ。そんな事はね。……名前は? 偽名でも問題はない」
「別に良い。名前なんてとっくに捨てたんだ」
「へぇ……そうなのか。まあいい。それで、今の名前は何なんだい?」
「名前は……カルマ。——カルマ=オールディックだ」
- KARMA -
自分が名前を捨てたのは、十六歳の頃だった。
唯一の肉親である双子の兄の名前を反転させて付けられた名前。別に嫌いだった訳じゃない。どちらかというと、自分らしくて気に入っていた。
それでも捨てたのは、その名前を持つ人間を、自分を捨てたかったから。
有り得ないような、非現実的な災難と表していい物かどうか解らないが、兎に角現実に有るわけがないと思っていた事だった。
誰が“突然異世界に飛ばされてそこで殺人ゲームに強制参加させられる”なんて考えつくだろうか。
だが俺は実際にそれに巻き込まれ、兄と対立し、挙げ句の果てには仲間に裏切られる、なんて事を経験している。
元の世界、まあ今俺が生きている世界に戻ってきてから、俺は名前を捨てた。
自分にこの名前を名乗る資格がない気がしてならなかったのだ。
裏切られて、怒りで我を見失って、そして自分の手で仲間を殺めた人間なんて、と。
今の俺の名前は——
「カルマ!」
突然響いた声に思考を遮られ、俺はそちらを振り返った。
「……昨日の夜に会ったばかりなのに、もう俺の顔と名前が一致してるのか」
俺がこの組織に入ったのは昨夜、名前を知っている人間なんて本当に少数の筈だ。
規則的な足音を刻みながらこちらに歩み寄ってくるのは、所々はねている金髪に近い茶髪に白いジャケットを羽織っている男だった。作り物のように赫い瞳は、真っ直ぐ俺に向けられている。
昨夜、自分はどこの部屋を割り当てられたのかと質問したところ、親切に案内までしてくれた。その時に色々と話をしたが、よく覚えていない。
「勿論。そうじゃないとこの仕事はやっていけない」
すぐに俺の側まで来た男は、俺の肩に手を回すと笑いながら言ってきた。
「そうだろうな。……まあ、俺が珍しいっていうのもあるんだろうけど」
「そりゃ珍しいさ。ナイフも銃も使わない殺し屋だぞ? 体術使いの灰髪のオールバックで黒コートに指貫のグローブ、なんて、もうとっくにこの組織中に広まってるさ」
今の俺の職業は殺し屋だ。
ただ、ナイフ等の刃物や銃は使わない。
銃は扱い方が解らないだけだが、ナイフは使わないというよりも使いたくない、と言った方が正しい。
結局、俺に残されたのは足技等の体術だった。
「……でも、俺はアンタの名前なんてまだ覚えてない」
「おいおい酷いな。昨日教えてやっただろ? 俺はエスト。エスト=アーレアヤクタだ。ま、姓だけは偽名だけどな」
「……“アーレア ヤクタ エスト”……賽は投げられた、か」
どこの言葉だったかは忘れたが、そういう意味の言葉だったと思う。
俺の名前より、よっぽど意味のある、ちゃんとした名前だ。それが偽名だったとしても、だ。
「そ。賽は投げられた。いい言葉だろ? そういうお前の名前は……カルマ=オールディック、か。カルマは確か……宿命、とか因縁って意味だったか」
「ああ。それで合ってる」
「そうか、なら良かった。……ただ、姓の意味が解らないんだよな……どこの言葉だ?」
姓はどこの言葉でもない。かといって造語、という訳でもない。
以前自分の手で殺した仲間の名前を変えた、それだけの言葉だ。
「……昔の仲間、その名前を少し変えただけだ」
仲間、という単語を出す度、胸が締め付けられるような感覚がある。
何故自分は、あそこでアイツを止めなかったのか。
今だから思えることだろうが、何故自分はアイツを殺してしまったのか。
確かにあの時のアイツは、俺の知っているアイツじゃなかった。話が通じるとも思えなかった。
だが、彼の痛みを、苦しみを受け止めるくらいは、その頃の自分にもできたのではないか。
そう考えれば考える程、俺の心は暗く淀んでいく。
これは悲しみや怒りというよりも、後悔に近い。
裏切りや悲しみ、それは人の目を曇らせる。
「そうか……大切だったんだな。何か悪いな」
「大丈夫だ。もう四年も前の話だ、そこまで気にしちゃいない」
口先ではそう言っているが、実際は夜中に眠れない程に気掛かりだった。
今でも、時々夢に出る。その度に、散々うなされて苦しんだ挙げ句、目尻を伝う涙の感覚で目を覚ます。
俺は未だに、何も変わっていない。これ以上なく、弱い。
「強がんなーって! 泣きたいときは思いっきり泣けよ、二十歳!」
オールバックにされている灰色の髪をがしがしと撫でながら言うエストは苦笑を浮かべていた。
泣きたいときは思い切り泣けばいい。アイツにも同じ事を言われたことがある。
あの言葉も、あの温かさも、あの優しさも、何もかもが演技だと気付いてしまった今では、何も感じないけれど。
俺は結局、何も解っていないだけかもしれない。
だが、今のエストからはアイツと同じような物を感じた。
「……それで、俺を呼んだって事は何か用があったんだろ」
「あ、そうだったそうだった」
悪い、と言うと、彼は自分の持っていたバッグから一枚の資料を取り出すと、俺に差し出した。
それを受け取り、軽く目を通す。
そこには、白黒の顔写真、それに写っている人間の出生から生活まで、事細かに書かれていた。
「早速、お前に初仕事だ。所長が言うには、『体術使いの力を見せてくれ』だってよ」
組織に入ってから一日も経っていない。それにここでは俺はまだ新人だ。そんな新人に仕事を渡す程、俺は珍しいのか。
俺の力なんて、この組織に居る殺し屋の半分以下だろうに。そこまで過大評価されると流石にプレッシャーも感じてしまう。
「……解った」
「ああ。それじゃ、カルマ、頑張れよ!」
まるで試合に参加する選手に頑張れと告げるような口調で言い、エストは軽く手を振ってから、俺の横を通って歩いていった。
だが、突然何かを思い出したかのようにぴたりと足を止めると振り返った。
「……あ、あと死ぬなよ!」
最後にそれを言い残して、今度こそ彼は歩き去っていった。
「……本当に似てるな、嫌なくらいに」
どんどん遠くなる背中を見ながら、ぽつりと呟く。
エストは、俺の記憶の中にある“善人としての”アイツと振る舞いや言葉、口調も似ていた。
それこそ、嫌になってしまうくらいに。勿論、頭の中では全くの別人だと解っている。
だからこそ、余計に戸惑ってしまうのか。
もしかすれば、俺はエストの事を信じていないのかもしれない。アイツと似ている、なんて理由だけで。
もしそうだとしたら、自分はなんて最低な人間だろう。
それでも、自分にはそんなつもりはない。
それに、一度出会っただけの人間を簡単に信じられるものか。今回もそれの類に違いない。
俺はそこで思考を打ち切ると、この組織を統轄している——所長とでも表しておけばいいのだろうか、その人間が居る部屋へと向かう為に歩を進めた。
「……ああ、そうだ」
「まあ、別に私としてはどうでもいいんだ。そんな事はね。……名前は? 偽名でも問題はない」
「別に良い。名前なんてとっくに捨てたんだ」
「へぇ……そうなのか。まあいい。それで、今の名前は何なんだい?」
「名前は……カルマ。——カルマ=オールディックだ」
- KARMA -
自分が名前を捨てたのは、十六歳の頃だった。
唯一の肉親である双子の兄の名前を反転させて付けられた名前。別に嫌いだった訳じゃない。どちらかというと、自分らしくて気に入っていた。
それでも捨てたのは、その名前を持つ人間を、自分を捨てたかったから。
有り得ないような、非現実的な災難と表していい物かどうか解らないが、兎に角現実に有るわけがないと思っていた事だった。
誰が“突然異世界に飛ばされてそこで殺人ゲームに強制参加させられる”なんて考えつくだろうか。
だが俺は実際にそれに巻き込まれ、兄と対立し、挙げ句の果てには仲間に裏切られる、なんて事を経験している。
元の世界、まあ今俺が生きている世界に戻ってきてから、俺は名前を捨てた。
自分にこの名前を名乗る資格がない気がしてならなかったのだ。
裏切られて、怒りで我を見失って、そして自分の手で仲間を殺めた人間なんて、と。
今の俺の名前は——
「カルマ!」
突然響いた声に思考を遮られ、俺はそちらを振り返った。
「……昨日の夜に会ったばかりなのに、もう俺の顔と名前が一致してるのか」
俺がこの組織に入ったのは昨夜、名前を知っている人間なんて本当に少数の筈だ。
規則的な足音を刻みながらこちらに歩み寄ってくるのは、所々はねている金髪に近い茶髪に白いジャケットを羽織っている男だった。作り物のように赫い瞳は、真っ直ぐ俺に向けられている。
昨夜、自分はどこの部屋を割り当てられたのかと質問したところ、親切に案内までしてくれた。その時に色々と話をしたが、よく覚えていない。
「勿論。そうじゃないとこの仕事はやっていけない」
すぐに俺の側まで来た男は、俺の肩に手を回すと笑いながら言ってきた。
「そうだろうな。……まあ、俺が珍しいっていうのもあるんだろうけど」
「そりゃ珍しいさ。ナイフも銃も使わない殺し屋だぞ? 体術使いの灰髪のオールバックで黒コートに指貫のグローブ、なんて、もうとっくにこの組織中に広まってるさ」
今の俺の職業は殺し屋だ。
ただ、ナイフ等の刃物や銃は使わない。
銃は扱い方が解らないだけだが、ナイフは使わないというよりも使いたくない、と言った方が正しい。
結局、俺に残されたのは足技等の体術だった。
「……でも、俺はアンタの名前なんてまだ覚えてない」
「おいおい酷いな。昨日教えてやっただろ? 俺はエスト。エスト=アーレアヤクタだ。ま、姓だけは偽名だけどな」
「……“アーレア ヤクタ エスト”……賽は投げられた、か」
どこの言葉だったかは忘れたが、そういう意味の言葉だったと思う。
俺の名前より、よっぽど意味のある、ちゃんとした名前だ。それが偽名だったとしても、だ。
「そ。賽は投げられた。いい言葉だろ? そういうお前の名前は……カルマ=オールディック、か。カルマは確か……宿命、とか因縁って意味だったか」
「ああ。それで合ってる」
「そうか、なら良かった。……ただ、姓の意味が解らないんだよな……どこの言葉だ?」
姓はどこの言葉でもない。かといって造語、という訳でもない。
以前自分の手で殺した仲間の名前を変えた、それだけの言葉だ。
「……昔の仲間、その名前を少し変えただけだ」
仲間、という単語を出す度、胸が締め付けられるような感覚がある。
何故自分は、あそこでアイツを止めなかったのか。
今だから思えることだろうが、何故自分はアイツを殺してしまったのか。
確かにあの時のアイツは、俺の知っているアイツじゃなかった。話が通じるとも思えなかった。
だが、彼の痛みを、苦しみを受け止めるくらいは、その頃の自分にもできたのではないか。
そう考えれば考える程、俺の心は暗く淀んでいく。
これは悲しみや怒りというよりも、後悔に近い。
裏切りや悲しみ、それは人の目を曇らせる。
「そうか……大切だったんだな。何か悪いな」
「大丈夫だ。もう四年も前の話だ、そこまで気にしちゃいない」
口先ではそう言っているが、実際は夜中に眠れない程に気掛かりだった。
今でも、時々夢に出る。その度に、散々うなされて苦しんだ挙げ句、目尻を伝う涙の感覚で目を覚ます。
俺は未だに、何も変わっていない。これ以上なく、弱い。
「強がんなーって! 泣きたいときは思いっきり泣けよ、二十歳!」
オールバックにされている灰色の髪をがしがしと撫でながら言うエストは苦笑を浮かべていた。
泣きたいときは思い切り泣けばいい。アイツにも同じ事を言われたことがある。
あの言葉も、あの温かさも、あの優しさも、何もかもが演技だと気付いてしまった今では、何も感じないけれど。
俺は結局、何も解っていないだけかもしれない。
だが、今のエストからはアイツと同じような物を感じた。
「……それで、俺を呼んだって事は何か用があったんだろ」
「あ、そうだったそうだった」
悪い、と言うと、彼は自分の持っていたバッグから一枚の資料を取り出すと、俺に差し出した。
それを受け取り、軽く目を通す。
そこには、白黒の顔写真、それに写っている人間の出生から生活まで、事細かに書かれていた。
「早速、お前に初仕事だ。所長が言うには、『体術使いの力を見せてくれ』だってよ」
組織に入ってから一日も経っていない。それにここでは俺はまだ新人だ。そんな新人に仕事を渡す程、俺は珍しいのか。
俺の力なんて、この組織に居る殺し屋の半分以下だろうに。そこまで過大評価されると流石にプレッシャーも感じてしまう。
「……解った」
「ああ。それじゃ、カルマ、頑張れよ!」
まるで試合に参加する選手に頑張れと告げるような口調で言い、エストは軽く手を振ってから、俺の横を通って歩いていった。
だが、突然何かを思い出したかのようにぴたりと足を止めると振り返った。
「……あ、あと死ぬなよ!」
最後にそれを言い残して、今度こそ彼は歩き去っていった。
「……本当に似てるな、嫌なくらいに」
どんどん遠くなる背中を見ながら、ぽつりと呟く。
エストは、俺の記憶の中にある“善人としての”アイツと振る舞いや言葉、口調も似ていた。
それこそ、嫌になってしまうくらいに。勿論、頭の中では全くの別人だと解っている。
だからこそ、余計に戸惑ってしまうのか。
もしかすれば、俺はエストの事を信じていないのかもしれない。アイツと似ている、なんて理由だけで。
もしそうだとしたら、自分はなんて最低な人間だろう。
それでも、自分にはそんなつもりはない。
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こちらは更新凍結しました
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FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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