I permanently serve you. NeroAngelo
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薄々気付いていたんだ、全てが偽りだということに。
だって、そうじゃなかったらおかしいことだって色々あったんだ。
言葉では表せない、身に纏っている雰囲気、目に宿る感情、言葉の端々に浮かぶ情念。
そして、俺を見てはいるけれど映していない眼。まるでガラス玉、ビー玉、そんな言葉がよく似合う瞳だった。
冷たい笑顔の仮面で自分を隠してはいるけれど、さすがにそこまでは隠せなかったんだろ?
でもその内、あんたが本気で俺を見てくれてる事に気付いた。
それに気付いたときは、「涙」が零れそうなくらいに嬉しかった。
だって、俺を見れくれる人間なんて本当に居なかったんだから。
母親は殺された。父親は失踪した。兄なんてただの狂気の塊だ。周りの大人は俺を同情の眼でしか見ない。
そんな中で、初めてだった。
——それも一時的な物だったのか、すぐに出会ったときと同じになったけれど。
人間の瞳として受け入れられていた物が、また人形みたいな瞳に変わったよ。それにも気付いていないだろ?
あんたも、俺が気付いている事になんていないだろ?
だから俺も演技をするさ、あんたが気付かないくらいに上手に上手に。
そしてあの塔の最上階であんたと対峙したときは、それこそ今気付きましたってくらいに叫びまくってやろう?
あんたの演技は確かに上手い、人を騙すのは確かに上手い。
ただ、その雰囲気や狂気を持て余してるんだ、だからすぐに俺にばれたんだ。
もし本当に仲間を騙したいなら、それも全部消さなきゃいけない。
それを解っておかないと。
薄々なんてものじゃない。
はっきりと確信していたんだ、俺は。
ねぇ、主催者さん?
だって、そうじゃなかったらおかしいことだって色々あったんだ。
言葉では表せない、身に纏っている雰囲気、目に宿る感情、言葉の端々に浮かぶ情念。
そして、俺を見てはいるけれど映していない眼。まるでガラス玉、ビー玉、そんな言葉がよく似合う瞳だった。
冷たい笑顔の仮面で自分を隠してはいるけれど、さすがにそこまでは隠せなかったんだろ?
でもその内、あんたが本気で俺を見てくれてる事に気付いた。
それに気付いたときは、「涙」が零れそうなくらいに嬉しかった。
だって、俺を見れくれる人間なんて本当に居なかったんだから。
母親は殺された。父親は失踪した。兄なんてただの狂気の塊だ。周りの大人は俺を同情の眼でしか見ない。
そんな中で、初めてだった。
——それも一時的な物だったのか、すぐに出会ったときと同じになったけれど。
人間の瞳として受け入れられていた物が、また人形みたいな瞳に変わったよ。それにも気付いていないだろ?
あんたも、俺が気付いている事になんていないだろ?
だから俺も演技をするさ、あんたが気付かないくらいに上手に上手に。
そしてあの塔の最上階であんたと対峙したときは、それこそ今気付きましたってくらいに叫びまくってやろう?
あんたの演技は確かに上手い、人を騙すのは確かに上手い。
ただ、その雰囲気や狂気を持て余してるんだ、だからすぐに俺にばれたんだ。
もし本当に仲間を騙したいなら、それも全部消さなきゃいけない。
それを解っておかないと。
薄々なんてものじゃない。
はっきりと確信していたんだ、俺は。
ねぇ、主催者さん?
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全てが嘘だったならどんなに良いだろう
「ほんとに良かったのにね」
呟いて自嘲する
有り得ないと知っているから
夢であって欲しいと思ってた
嘘であって欲しいと願ってた
全てが消える事を望んでいた
焼け付くような胃の中
その想いを吐き出すことも無いまま
僕は独り、光に包まれて消えていく
「ほんとに良かったのにね」
呟いて自嘲する
有り得ないと知っているから
夢であって欲しいと思ってた
嘘であって欲しいと願ってた
全てが消える事を望んでいた
焼け付くような胃の中
その想いを吐き出すことも無いまま
僕は独り、光に包まれて消えていく
オレは目の前にある、小さな墓を見据えた。
意味もない戦争で死んでいってしまった、仲間を。
いつもならオレの隣で、「本当にお前は軍人か」と問い質したくなる程、明るくて呑気で
それでいて──皆の希望となっていた彼を、墓石越しに見る。
もうそいつがここに来ることはない。
皆に「いつかこんな事も終わる」と言って元気づけてくれた声が聞こえる事も二度と、ない
この軍服を着て、その手に銃を持ったその時から、死ぬことは覚悟していただろう。
それが、オレ達──軍人なのだから。
だが、だからといって死に恐怖しない訳がない。
彼は最期、何を想ってその命の花を散らせたのか
オレには理解する術もない
こういった意味では、オレはどこまでも無力な人間だろう。
戦場で立ち回り、『大佐』という地位を得た人間ではあれど
オレは無意識の内に、彼が戦場に行くときに、オレに笑って言った最期の言葉を思い出していた。
「──大丈夫だ」
オレは墓石に向けて語りかける。
腰を落とし、その墓石にそっと触れた。
お前が最期に言った言葉と、最期の頼み──或いは願い──は、オレが成し遂げよう
オレは立ち上がると、一度敬礼をした。
オレもいつか、予期せぬ所で死ぬかもしれない
死と隣り合わせの状況で、彼の望みを叶える事は──難しいだろう
それでもオレは
意味もない戦争で死んでいってしまった、仲間を。
いつもならオレの隣で、「本当にお前は軍人か」と問い質したくなる程、明るくて呑気で
それでいて──皆の希望となっていた彼を、墓石越しに見る。
もうそいつがここに来ることはない。
皆に「いつかこんな事も終わる」と言って元気づけてくれた声が聞こえる事も二度と、ない
この軍服を着て、その手に銃を持ったその時から、死ぬことは覚悟していただろう。
それが、オレ達──軍人なのだから。
だが、だからといって死に恐怖しない訳がない。
彼は最期、何を想ってその命の花を散らせたのか
オレには理解する術もない
こういった意味では、オレはどこまでも無力な人間だろう。
戦場で立ち回り、『大佐』という地位を得た人間ではあれど
オレは無意識の内に、彼が戦場に行くときに、オレに笑って言った最期の言葉を思い出していた。
「──大丈夫だ」
オレは墓石に向けて語りかける。
腰を落とし、その墓石にそっと触れた。
お前が最期に言った言葉と、最期の頼み──或いは願い──は、オレが成し遂げよう
オレは立ち上がると、一度敬礼をした。
オレもいつか、予期せぬ所で死ぬかもしれない
死と隣り合わせの状況で、彼の望みを叶える事は──難しいだろう
それでもオレは
忘れてしまう最期の時まで
手にあるのは、解けているようで解けてない手枷
足にあるのは、壊れているようで壊れてない足枷
感じているのは、許されない意識
背負っているのは、赦されない罪
足をそこに縫い止めるのは後悔
後ろを振り向かせるのは、懺悔
何かに怯えるのは
失うのが怖いから
壊れるのが怖くて
自分から離れてく
忘れてしまうその日まで
この罪は背負っていこう
手にあるのは、解けているようで解けてない手枷
足にあるのは、壊れているようで壊れてない足枷
感じているのは、許されない意識
背負っているのは、赦されない罪
足をそこに縫い止めるのは後悔
後ろを振り向かせるのは、懺悔
何かに怯えるのは
失うのが怖いから
壊れるのが怖くて
自分から離れてく
忘れてしまうその日まで
この罪は背負っていこう
俺の目の前に置かれている、真っ黒な表紙の日記帳。
開いて、ページをぱらぱらとめくってみる。
どこにも、どのページにも、何も書かれていない。
傍には、ちゃんとペンもある。
だが、何も書かない。
いや、書かないんじゃない。
『書けない』んだ。
何もしてない訳じゃない。
何もなかった訳じゃない。
書けない。書けない。書けない。
ああ、明日もまた
この、真っ白な部屋で、何が有るって
日記を書けと強制されても
書ける訳、ないだろ
開いて、ページをぱらぱらとめくってみる。
どこにも、どのページにも、何も書かれていない。
傍には、ちゃんとペンもある。
だが、何も書かない。
いや、書かないんじゃない。
『書けない』んだ。
何もしてない訳じゃない。
何もなかった訳じゃない。
書けない。書けない。書けない。
ああ、明日もまた
この、真っ白な部屋で、何が有るって
日記を書けと強制されても
書ける訳、ないだろ
手に持っているのは花
振り返ると見えるのは後悔
手に持っているのは剣
喪失に恐怖して立ち止まる
手向けの花は、彼女が育てていた花
2人が一番好きであっただろう花で
錆びついた大剣を前にして
罪と悲しみと後悔と懺悔と
2人とも、こんな俺を許してくれますか
振り返ると見えるのは後悔
手に持っているのは剣
喪失に恐怖して立ち止まる
手向けの花は、彼女が育てていた花
2人が一番好きであっただろう花で
錆びついた大剣を前にして
罪と悲しみと後悔と懺悔と
2人とも、こんな俺を許してくれますか
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赤闇銀羽
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性別:
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職業:
ソルジャー1st
趣味:
妄想!
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こちらは更新凍結しました
サイトにて活動中。
手描きブログ。
FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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