I permanently serve you. NeroAngelo
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真夜中の街を俺は走っていた。
事務所を飛び出し、息を切らせて路地を走る。
何でこんなことになったのか?
俺は、午前2時を回った辺りで寝ようとしていた。
いつも通り、自室の近くにある洗面所に向かった。
俺だってちゃんと歯磨きくらいするさ。
面倒だからと電気を付けずにコップを手に取る。
そして不意に、中くらいの大きさの鏡を見た。
その瞬間、俺は眼を疑った。
俺のすぐ後ろに、誰か人間が居たのだ。
真夜中はただでさえ見づらいのに、月明かりの逆光も合わさって、そいつの顔も姿も
良く見えなかった。
電気を付ければ、相手の顔は良く見えるだろうが、それはしなかった。
見てしまえば、更なる恐怖に襲われるような……
そんなことを、俺は本能で感じ取っていた。
背丈は…俺とほぼ同じくらいか。
目を凝らして、やっと口元だけが見えるような状況にも関わらず、そいつは
まるで俺が見えているかのように、音もなく正確に俺の肩に手を置いた。
その手の冷たさに、俺の恐怖は爆発した。
気付けば、事務所兼自宅から飛び出していた。
それが、事の顛末だ。
もっと奥の路地裏に走り込み、立ち止まる。
ここまで来れば、さすがにあれも追ってこないだろう。
それに、ここら辺の地の利はこっちの方が断然有利に決まってる。
俺はそう結論づけ、安堵して長く息を吐いた。
と、息を吐くのとほぼ同時に、後ろから砂利を踏むような音がした。
まさかと思い、後ろを振り返る。
そこにいたのは
───ここの地の利はお前に有る?
───お前は誰だ?
───え、何だ、分からないのか?
「お前だよ」
俺と同じ顔をしている、何もかもが全く同じ。
違うのは、全てが全て真っ黒だということだけだった。
───お前が知ってる事は俺だって知ってるに決まってるだろ?
───なあ、俺
事務所を飛び出し、息を切らせて路地を走る。
何でこんなことになったのか?
俺は、午前2時を回った辺りで寝ようとしていた。
いつも通り、自室の近くにある洗面所に向かった。
俺だってちゃんと歯磨きくらいするさ。
面倒だからと電気を付けずにコップを手に取る。
そして不意に、中くらいの大きさの鏡を見た。
その瞬間、俺は眼を疑った。
俺のすぐ後ろに、誰か人間が居たのだ。
真夜中はただでさえ見づらいのに、月明かりの逆光も合わさって、そいつの顔も姿も
良く見えなかった。
電気を付ければ、相手の顔は良く見えるだろうが、それはしなかった。
見てしまえば、更なる恐怖に襲われるような……
そんなことを、俺は本能で感じ取っていた。
背丈は…俺とほぼ同じくらいか。
目を凝らして、やっと口元だけが見えるような状況にも関わらず、そいつは
まるで俺が見えているかのように、音もなく正確に俺の肩に手を置いた。
その手の冷たさに、俺の恐怖は爆発した。
気付けば、事務所兼自宅から飛び出していた。
それが、事の顛末だ。
もっと奥の路地裏に走り込み、立ち止まる。
ここまで来れば、さすがにあれも追ってこないだろう。
それに、ここら辺の地の利はこっちの方が断然有利に決まってる。
俺はそう結論づけ、安堵して長く息を吐いた。
と、息を吐くのとほぼ同時に、後ろから砂利を踏むような音がした。
まさかと思い、後ろを振り返る。
そこにいたのは
───ここの地の利はお前に有る?
───お前は誰だ?
───え、何だ、分からないのか?
「お前だよ」
俺と同じ顔をしている、何もかもが全く同じ。
違うのは、全てが全て真っ黒だということだけだった。
───お前が知ってる事は俺だって知ってるに決まってるだろ?
───なあ、俺
俺がこれから行く『向こう』は、一体どんな所で、どんな世界なのだろうな。
この世界と同じか、それとも違うかは分からない。
お前は「生きているなら知らせてくれ」と言うが、そっちに知らせ等やる気はない。
そもそも、どうやって別の世界から別の世界に知らせろと言うんだ。
やはり最後までお前は馬鹿だったか。
扉を開いて、俺は眼下に広がる闇を見下ろす。
俺はこの闇の中に堕ちていく。
お前が流した涙も、お前が口にした祈りの言葉も、何もかもが届かない闇の中。
雲ひとつ見つからないような、拍子抜けする程に晴天の今日は
「こんなの、お別れ日和だ」そう言ってお前が泣き叫ぶようで。
俺はそれに嘲笑だけ返した。
有り触れた今までの人生を、赫く色付けるかのような
たおやかな日々だった。
お前は迷うこともなくそう思っているだろう?
「またいつの日にか」
「俺は絶対あんたに出会える」
そう自信に満ち溢れた声で言ったお前。
そんな希望は、俺の胸には欠片程もない。
だが、お前には、お前の心の中には───
形を持って、しっかりとあるのだろうな。
この扉が閉まれば、このまま、二度と会う事もなく、離れ離れになる。
お前のその阿呆面も、もう二度と見られない。
別に見納めしておきたい物でも何でもない。逆にせいせいするくらいだ。
有り触れた今までの人生を
赫く色付けるかのような
『たおやかな日々だった』
そう、思えたらいいがな。
……さよなら
この世界と同じか、それとも違うかは分からない。
お前は「生きているなら知らせてくれ」と言うが、そっちに知らせ等やる気はない。
そもそも、どうやって別の世界から別の世界に知らせろと言うんだ。
やはり最後までお前は馬鹿だったか。
扉を開いて、俺は眼下に広がる闇を見下ろす。
俺はこの闇の中に堕ちていく。
お前が流した涙も、お前が口にした祈りの言葉も、何もかもが届かない闇の中。
雲ひとつ見つからないような、拍子抜けする程に晴天の今日は
「こんなの、お別れ日和だ」そう言ってお前が泣き叫ぶようで。
俺はそれに嘲笑だけ返した。
有り触れた今までの人生を、赫く色付けるかのような
たおやかな日々だった。
お前は迷うこともなくそう思っているだろう?
「またいつの日にか」
「俺は絶対あんたに出会える」
そう自信に満ち溢れた声で言ったお前。
そんな希望は、俺の胸には欠片程もない。
だが、お前には、お前の心の中には───
形を持って、しっかりとあるのだろうな。
この扉が閉まれば、このまま、二度と会う事もなく、離れ離れになる。
お前のその阿呆面も、もう二度と見られない。
別に見納めしておきたい物でも何でもない。逆にせいせいするくらいだ。
有り触れた今までの人生を
赫く色付けるかのような
『たおやかな日々だった』
そう、思えたらいいがな。
……さよなら
お題はたくさんあった方が楽しい、そうだr(黙れ
DMC初心者なのにセリフ知りすぎてるだろ。
「あいにーどもあぱわー」とか「俺はここで〜」とか「人生は〜」とか色々。
えー。
宿題やってません。どうしよう。
百物語
001:百物語
002:手向けの花
003:妖精の輪
004:天井裏
005:封印
006:ヒッチハイク
007:黒髪
008:祠
009:拾った指輪
010:笑顔の面
011:真夜中の電話
012:死者からの手紙
013:血染めの花衣
014:丑三つ時
015:地下室
016:貴族の肖像画
017:赤すぎる夕暮れ
018:目隠し鬼
019:塗りつぶす
020:招魂術
021:白蛇
022:鎖された井戸
023:無縁仏
024:すれ違った男
025:揺れる白いドレス
026:ルームミラーに映る顔
027:理科室
028:生まれ変わっても
029:死の舞踏
030:廃屋
031:おまじない
032:防空頭巾の子
033:遺骨
034:古びた人形
035:森に棲むもの
036:供物
037:緑の光
038:見知らぬ客
039:壁の手形
040:お百度参り
041:夜釣り
042:悪魔の契約
043:逢魔が時のいざない
044:四〇四号室
045:鴉塚
046:箱の中
047:一人は寂しいの
048:足首に絡む指
049:死神の鎌
050:アンティーク
051:この話を聞いた人は
052:死者の集い
053:部屋の隅
054:呼ばわる声
055:喪服の女
056:盆踊り
057:笑う少女
058:傍らの人影
059:明かりの消えたビル
060:実はね……
061:手招き
062:夜の神社
063:押入れの中
064:無人の村
065:風に消えた叫び
066:亡国の嘆き
067:四辻
068:七代末まで
069:猫の呪い
070:チェーンメール
071:染み
072:口は災いの元
073:ついてくる
074:七不思議
075:見つからないんです
076:神隠し
077:さっちゃん
078:魔の踏み切り
079:すすり泣き
080:双子
081:エンジェルさま
082:扉を開けると
083:ドッペルゲンガー
084:干からびた死体
085:赤いコート
086:視線
087:隣の住人
088:赤子
089:後ろの正面
090:山道での出来事
091:人のカタチ
092:足音
093:クローゼット
094:這いずる男
095:一人多い
096:鬼の手
097:トモダチ
098:痣
099:かぞえ歌
100:あなたの後ろに
主従のための20のお題
01:剣を捧ぐ
02:傀儡
03:名前をつけてやる
04:忠義の士
05:腹心
06:膝を折る
07:褒美
08:お望みとあらば
09:我が君
10:二君に仕えず
11:服従か死か
12:影武者
13:命(めい/いのち)
14:面従
15:犬
16:忠死
17:二張の弓
18:所有者
19:君がため
20:永遠の忠誠を誓え
一応やります。頑張ります。
寄り添い合うことでしか貴方を確認できないの。
サッドソングは良い曲だと思うよ。めーちゃん!
DMC初心者なのにセリフ知りすぎてるだろ。
「あいにーどもあぱわー」とか「俺はここで〜」とか「人生は〜」とか色々。
えー。
宿題やってません。どうしよう。
百物語
001:百物語
003:妖精の輪
004:天井裏
005:封印
006:ヒッチハイク
007:黒髪
008:祠
009:拾った指輪
010:笑顔の面
011:真夜中の電話
012:死者からの手紙
013:血染めの花衣
014:丑三つ時
015:地下室
016:貴族の肖像画
017:赤すぎる夕暮れ
018:目隠し鬼
019:塗りつぶす
020:招魂術
021:白蛇
022:鎖された井戸
023:無縁仏
024:すれ違った男
025:揺れる白いドレス
026:ルームミラーに映る顔
027:理科室
028:生まれ変わっても
029:死の舞踏
030:廃屋
031:おまじない
032:防空頭巾の子
033:遺骨
034:古びた人形
035:森に棲むもの
036:供物
037:緑の光
038:見知らぬ客
039:壁の手形
040:お百度参り
041:夜釣り
042:悪魔の契約
043:逢魔が時のいざない
044:四〇四号室
045:鴉塚
046:箱の中
047:一人は寂しいの
048:足首に絡む指
049:死神の鎌
050:アンティーク
051:この話を聞いた人は
052:死者の集い
053:部屋の隅
054:呼ばわる声
055:喪服の女
056:盆踊り
057:笑う少女
058:傍らの人影
059:明かりの消えたビル
060:実はね……
061:手招き
062:夜の神社
063:押入れの中
064:無人の村
065:風に消えた叫び
066:亡国の嘆き
067:四辻
068:七代末まで
069:猫の呪い
071:染み
072:口は災いの元
073:ついてくる
074:七不思議
075:見つからないんです
076:神隠し
077:さっちゃん
078:魔の踏み切り
079:すすり泣き
080:双子
081:エンジェルさま
082:扉を開けると
083:
084:干からびた死体
085:赤いコート
086:視線
087:隣の住人
088:赤子
089:後ろの正面
090:山道での出来事
091:人のカタチ
092:足音
093:クローゼット
094:這いずる男
095:一人多い
096:鬼の手
098:痣
099:かぞえ歌
100:あなたの後ろに
主従のための20のお題
01:剣を捧ぐ
02:傀儡
03:名前をつけてやる
04:忠義の士
05:腹心
06:膝を折る
07:褒美
08:お望みとあらば
09:我が君
10:二君に仕えず
11:服従か死か
12:影武者
13:命(めい/いのち)
14:面従
15:犬
16:忠死
17:二張の弓
18:所有者
19:君がため
20:永遠の忠誠を誓え
一応やります。頑張ります。
寄り添い合うことでしか貴方を確認できないの。
サッドソングは良い曲だと思うよ。めーちゃん!
白い部屋に、大きな窓。
窓にかけられているのは薄いカーテン。
色は真っ赤。綺麗に真っ赤だ。
元は白いカーテンだった物だが、俺があいつに無理を言って赤くして貰った。
ちょっと悪かったかな、と思っているのかと問われれば、こう答える。
「全然思ってない」。
謝る気も、反省する気も俺にはまったく無い。
窓際に歩く。
足下の絨毯を踏みしめて、ゆっくりとカーテンに触れた。
暗めの赤のカーテンは、明るい日差しを浴びて微かに光を反射していた。
……うーん……
やっぱりもうちょっと明るい赤の方が良かったかもしれない。
本当に我が侭だな、と自分でも思う。ちょっとだけだけどな。
……そうだ。
また誰かに頼もう。
暗い赤は俺の趣味じゃないしな。うん。そうしよ。
あいつはもう俺が言っても聞いてくれないだろうし……少し寂しいけどしょうがないな。
俺は笑いながら、部屋を出た。
部屋の窓際、血に染まったカーテンの傍の血溜まりに───
一輪の黒い薔薇が沈んでいた
窓にかけられているのは薄いカーテン。
色は真っ赤。綺麗に真っ赤だ。
元は白いカーテンだった物だが、俺があいつに無理を言って赤くして貰った。
ちょっと悪かったかな、と思っているのかと問われれば、こう答える。
「全然思ってない」。
謝る気も、反省する気も俺にはまったく無い。
窓際に歩く。
足下の絨毯を踏みしめて、ゆっくりとカーテンに触れた。
暗めの赤のカーテンは、明るい日差しを浴びて微かに光を反射していた。
……うーん……
やっぱりもうちょっと明るい赤の方が良かったかもしれない。
本当に我が侭だな、と自分でも思う。ちょっとだけだけどな。
……そうだ。
また誰かに頼もう。
暗い赤は俺の趣味じゃないしな。うん。そうしよ。
あいつはもう俺が言っても聞いてくれないだろうし……少し寂しいけどしょうがないな。
俺は笑いながら、部屋を出た。
部屋の窓際、血に染まったカーテンの傍の血溜まりに───
一輪の黒い薔薇が沈んでいた
こういうの好きだー。
禍々しい20のお題
01:闇の眷属
02:ヨカナーンの首
03:棺
04:錆びた檻
05:阿片
06:罰
07:甘い毒薬
08:黒薔薇
09:枷
10:狂い咲き
11:断末魔
12:壊れた玩具
13:爪
14:赤いマント
15:供物
16:わらべ歌
17:血文字
18:快楽殺人
19:笑い声
20:地に堕ちた偶像
よし、何か書こう。
禍々しい20のお題
01:闇の眷属
02:ヨカナーンの首
03:棺
04:錆びた檻
05:阿片
06:罰
07:甘い毒薬
09:枷
10:狂い咲き
11:断末魔
12:壊れた玩具
13:爪
14:赤いマント
15:供物
16:わらべ歌
17:血文字
18:快楽殺人
19:笑い声
20:地に堕ちた偶像
よし、何か書こう。
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プロフィール
HN:
赤闇銀羽
HP:
性別:
非公開
職業:
ソルジャー1st
趣味:
妄想!
自己紹介:
こちらは更新凍結しました
サイトにて活動中。
手描きブログ。
FF、DMC、TOAをメインにやる予定だったのに何かオリジナル増えそう。
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